鳥を詠む

日本野鳥の会(公益財団法人)が発行する月刊誌『野鳥』には、鳥を詠んだ俳句や短歌が毎月、紹介されている。6月号には次なる短歌が、<うたウォッチング>として、掲載されていた。
 
 渡りする鳥の小さき脳にある 大空の海図われにもありや (大井 学)

 この句に対する感じ方は人によって異なるであろう。選者(小島ゆかり氏)は、「勤め人としての壮年期の日々を、知的に、また心の屈折感深く詠んだ短歌」と書いている。
 鳥の小さき脳…..。それに比べて人間は…..。果たして、おつむにつまった我が脳みそを、動物の勘よろしく、有効活用しているや否や。