桜見物 北上(3)

北上では、中国人が断トツで目立ったが、インドネシア人やフィリピン人の観光客も見かけた。屋台が居並ぶところでは、日本人とアジアからの人々が入り混じって、思い思いに土地の食べ物を楽しんでいる。東北の春にアジアの風…….。面白いコラボレーションだ!
 元タイ人講師はとにかく写真を撮ることに夢中。一方、私はといえば、アジアの人々に遠慮なく話しかけた。フィリピン人の花見弁当はパンとミートソース。「食べる?」と勧められた。
 ベンチに座って北上川を眺めている60歳位の女性がいたので、タイ語で話しかけたがキョトンとされた。そこで英語に切り替えると、香港から来たということがわかった。姉妹で旅行中とのこと。
 カメラに夢中なのは妹のほうであった。やがて妹も加わって、いろいろと話をした。「あなたの英語はすばらしい!」と褒めてくれた。褒められると嬉しいものだ。馬場の教室に戻れば、生徒のタイ語を褒めてあげなければと一瞬思った。だが、やめた。あくまでも辛口を押し通そう。