シェルブールの雨傘

先日の授業で、「ฝ (ฝา 蓋)を使った単語には何が有りますか?」とタイ人講師が出題した。だが、この「ฝ」の文字に対して生徒達の反応は鈍かった。そこで、私がいろいろと列挙した。ฝาก(預ける)/ ของฝาก (お土産)/ ฝัง(埋める)/ ฝรั่ง(西洋)/ ฝาแฝด(双子) / เฝ้าบ้าน(留守番)/ ฝั่งธน(トンブリの岸辺 ) / ฝิ่น (アヘン)、等々。

すると、タイ人講師がつけ加えた。「 ฝน」。そうだ、そうだ、雨(ฝน)が有った。この単語を忘れたらいかん。

今朝、NHKのBS「名曲アルバム」で、『シェルブールの雨傘』のテーマ音楽が流れた。この映画は1964年に制作された。私が高校3年生の時だ。この映画の時代背景はアルジェリア戦争。大学の英文科の教授が「文学は愛と戦争で生まれる」と講義されたのが今だに頭に残っているが、戦争で引き裂かれる男女の悲しみは残念ながら、永遠に続く。