今日から3月。三寒四温を繰り返しながら確実に春はやって来る。人々の移動が増えるが、事故や災害が無いことを祈る。とはいえ、昨日から千葉県の海岸線が揺れている。東京でいても感じるから心配だ。
数日前、上野駅の中央改札口を出ると、人、人、人であった。その改札口の上方には1950年代に設置された壁画が有る。猪熊弦一郎(1902-1993)が描いたもので、タイトルは「自由」。動物や人々が伸び伸びと息していて愉快。
だが、この壁画に気づく人、あるいは、立ち止まって鑑賞する人はそう多くない。何故ならば、皆、忙しいから。私も同じくせかせかと歩くタイプだが、たまたま猪熊画伯が高校の先輩故、上野駅へ行くと、この「自由」に心の中で合掌する。