今日2月3日は節分。季節の変わり目に使われる言葉だそうだが、今は立春の前日にだけ使われるようになったとのこと。かつては「節子」という名前の女性がたくさんいたように思う。一番有名なのは女優の原節子さんだ。洋画家の三岸節子さんも情熱的な生き方をされた。私と同年齢の華道講師も節子さん。
「節」は竹の節(ふし)に由来しているらしい。生き物はすべて生きる期間にそれぞれの節を有する。踏ん張って同じ節に留まることはできない。であるならば、限られた一節を丁寧に生き、そして、次なる節に進むのが常なる道。その繰り返しを続けて、はてさて幾つの節まで生きられるか?
華道講師の御母堂は現在、御年105歳。骨がしっかりしておられるそうだ。どこもお悪くない。記憶力の面ではさすがに疑問視される面もあるそうだが、いやはや御立派。たくさんの情報を入れるのは不要なのだろう。楽しい思い出の中で、新たなる命の節を伸ばしておられるのである。