古書? 古紙?

今年の大河ドラマは『源氏物語』を書いた紫式部の生涯に関する話だ。茶道仲間の一人(74歳)から次なる話を聞かされた。

「私はいろいろな作家が訳した『源氏物語』の現代語訳本を全巻そろえて持っています。全部読みましたが、やはり与謝野晶子の訳本が一番いいですね。でも、そろそろ本を処分しなければと思い、古書店に尋ねると、古書ではなくて古紙扱いになりますから買い取ることはできませんね、と言われてしまいました」

一流作家達が心血注いで訳した本が古紙扱い? ああ、嘆かわしきかな。