捕虜と人質

ウクライナとロシアの戦争では捕虜(เชลย)という言葉をたびたび耳にしているが、中東の紛争に巻き込まれた外国人達で逃げ遅れた人の場合は、捕虜ではなくて人質(ตัวประกัน) という言葉があてはまるのであろうか? 捕虜と人質の違いの線引きが難しい。

辞書では、「人質は、交渉を有利にするために、人の身柄を拘束することや、拘束された人の事」と説明している。先月も埼玉県の郵便局で人質事件が有ったばかりだ。これから歳末に向けて、物騒な事件が起きるであろう。

一方、捕虜は、「武力戦争(戦争、内戦等)において敵の権力内に陥った者をさす」と辞書には書いてある。第二次世界大戦直後、四国には捕虜収容所が数ヵ所、存在していたが、四国の人達の捕虜に対する態度はきわめて優しかったそうだ。「お接待の心」は捕虜に対しても分け隔てがなかった。