律儀なソム先生

 一昨日の夕方、6年前に本帰国されたソム(みかん)先生が、寒空の中、スカートとソックスだけでお土産を持って教室に来てくださった。2日前に彼女のことを思い出していた矢先だけに、ご本人が現れたことにびっくり。テレパシーが通じた!
 1時間ばかりおしゃべりをしたが、日本語でOK。マヒドン大学病院やサミッティベート病院に日本人の患者が来るので日本語は忘れていなかった。
 6年前に東京医科歯科大学で博士号を取得した彼女は、同期生のタイ人7名と共に「博士同窓会日本旅行」を計画し、北陸地方でスキーを楽しんだそうだ。
 近い将来、東京医科歯科大学が東京工業大学と統合し、医科歯科の名前が消えることをとても残念がっておられた。だが、そこはタイ人。マイペンライだ。
 ソム先生はとても律儀である。東京に来ると必ず私に挨拶に来る。そして生徒達のことを思い出しながら話す。バンコクでも多忙の中、私を歓迎してくれる。彼女に素晴らしい伴侶が現れることを願って、卓上用のお雛様をお土産に渡した。