可否茶館

華道小原流の月刊誌『挿花』(2021.2)に、「喫茶のはなし」(写真・文=安藤雅信氏)が掲載されている。その中に、喫茶店のルーツのことが書かれており、煎茶中興の祖は売茶翁という方で、1735年(享保20年)、京都に「通仙亭」を開いたとある。
 その次にコーヒーのことが書かれており、日本初の喫茶店は、1888年(明治21年)に上野に開業された「可否茶館」だと紹介されている。
 今は「珈琲」という漢字をよく目にするが、当初は「可否」という漢字があてられていたことを知り、面白いと思った。
 仲間とコーヒーを飲みながら、いろいろな問題に口角泡を飛ばし、大いに談論したいところだが、コロナはすべてをシャッタウトだ。