一段落の読み方

 昨日、民放のニュース番組で、皇室担当の若い記者が「ひと段落がついたから」と語った。私は「???」と思い、辞書で調べてみた。
「最近、ひと段落と読む人が多くなっているが、正しい読み方は、いち段落である」と書いてあった。私は後者派だから、ひとまず安心。
 しかし、前者(いち段落)を使う若者が多くなると、だんだんそちらに流されそうな気がしてならない。
 <早急>も然り。私は頑張って、「さっきゅう」と読んでいるが、「そうきゅう」と発音する人が多くなった。「一生懸命」とは絶対に書かない。あくまでも「一所懸命」で通している。
 若い人達から「あのおばさんの日本語や漢字、まちがっている」と思われる日が確実に近づきつつある。正しく使っていても、数に負ける。言葉の世界の変容は、とどまり(止まり、停まり、留まり)を知らない。