ต้มตุ๋น という表現

今日は「ต้มตุ๋น」というタイ語表現について述べる。これは、「ต้ม」と「ตุ๋น」の2つの動詞を並べたものだ。

1)ต้ม という動詞は、ต้มยำกุ้ง(トムヤムクン)ですでにおなじみの動詞だが、料理名の時は「煮る」という意味を有する。だが、2番目の意味として、「騙す」が有る。

2)คุ๋น という動詞も、料理名としては、ไข่ตุ๋น(カイトゥン 茶碗蒸し)に出て来る。この場合は「具材を容器に入れて蒸し器で蒸す」という意味だが、2番目の意味としては、ต้มと同じく、「騙す」が有る。

 従って、両者を合わせた「ต้มตุ๋น」も「騙す」となる。一般的には迷惑受け身として受身形で使われるほうが多いから、「ถูกต้มตุ๋น」で覚えたほうがいい。
 このところ寒い日が多くなった。トムヤムクンや茶碗蒸しを食べて体を温めながら、悪い奴に騙されないように気をひきしめよう。

JR高田馬場駅 祝110周年

昨夜、授業が終わって高田馬場駅に行くと、駅舎内の広告柱にふと目が止まった。近くにある小学校の生徒達が電車の線画に思い思いに塗り絵をしたものであった。
 広告として借りるならばものすごく高くつくのに、これは一体どうしてかしらと思いながら、ふと画面の上の方を見ると、「高田馬場駅 110周年」と書いてあり、お祝いのために小学生の塗り絵を展示しているということがわかった。
 高田馬場駅の沿革を調べてみると、1910年(明治43年)9月15日に山手線の駅として開業と書かれてあった。西部鉄道が乗り入れたのは1928年(昭和3年)、そして、1964年(昭和39年)に営団地下鉄の東西線が開業したとのこと。1945年4月13日には米軍の空襲を受けて全焼している。
 私は上京した1965年(昭和40年)から高田馬場駅を利用しているから、55年間が経過。高田馬場駅の後半生を知っていることになる。泰日文化倶楽部は満32周年だが、これからも高田馬場駅と共に歩んで行きたい。

今日の宿題

タイ語作文=次なる文章のあとに、もう一文、付け加えて、あなたの意見を述べてください。

1.鳩に餌をやってはいけません。

2.路上に痰を吐いてはいけません。

3.汚い言葉を使ってはいけません。

4.夜更かしをしてはいけません。

5.無駄な買物をしてはいけません。

6.悪口を言ってはいけません。

7.子供に虐待をしてはいけません。

犀利な目

昨日、佐伯真光氏(仏教哲学者・僧侶)が書かれた「明治仏教百年の錯誤」(『大法輪』1968年4月号 所収)を読んだ。その中に、<犀利な目で見抜いた>という表現が有った。
 <犀利な>という表現を調べると、①堅く鋭い、例:犀利な小刀、犀利な武器、 そして、②才知で、鋭くものを見る眼が性格、例:犀利な洞察力、犀利な感覚、と書いてあった。
 2020年はコロナ、コロナと言いながら終わりそうな気配だ。しかし、あと2ヶ月余、なんとか精神をしっかりと保持し、頭脳と感覚を研ぎ澄ませようではないか。
 <犀利な>の「犀」は、あの動物のサイだ。この漢字、書くのが実にややこしい。拡大してみて初めて覚えた。愚鈍そうに見えると思っていたあのサイ。だが角は確かに武器の如く堅そうだ。

柿栗

昨日の茶道教室で、「柿栗」という和菓子が出た。栗の周りを干し柿で包んだものだが、なかなか手がこんでいると思った。「1粒で2度おいしい」というお得感があった。何故ならば、柿と栗が同時に楽しめたからである。
 巷によく売れている「いちご大福」も苺と大福のコラボだが、果物だけのコラボはより季節感が演出されて、二十四節季を好む風流人にはたまらない。
 和菓子の話題から急に語学の勉強に飛ぶのはいささか唐突だが、語学の勉強に於いても、このコラボ精神が有っていいと思う。一つの言語だけにのめりこみ深く勉強するのもいいが、時には他言語も学び、気分を変えてみてはいかが?
 泰日文化倶楽部の「英会話 土曜日14:30」のクラスは、まさしく柿栗状態でやっている。英語とタイ語が飛び交い、とても傑作だ。

ภักษา という単語

 生徒さんの翻訳を添削していると、「ภ้กษา パックサー」という単語に出くわした。ほとんど見かけることが無い単語だ。前後の文脈から、「食物」という意味であることは推測できた。辞書で調べると、サンスクリット、パーリ語系列から来た文語であった。
 それにしても、「ภาษา パーサー 言語」という単語と、なんとまあ字面が似ていることか!
 穿った見方をするならば、「パーサー 言語」は、すなわち、人間にとって、「パックサー 食物」と同格に位置するものかもしれない。
 いや、待てよ。他にも似たような単語が有る。「ภาษี パーシー 税金」、及び、「ภาระ パーラ 責務」だ。これらも我々人間につきまとって離れないものだ。
 いろいろな「ภาพ パープ 状態、図、絵、像」を描きながら、人生は進んで行く。

今日の作文

今日の出題は、ごくごく基本に戻ってのタイ作文です。

1. 春と秋とではどちらがお好きですか?

2. あなたはスポーツ派? それとも音楽愛好家?

3. 賃貸の利点を3項目、列挙してください。

4. マイホームには、長所と短所が有ります。

5. 道路の反対側に高層マンションが建ったので、眺望が悪くなりました。

6. 最近、上階に引っ越して来た家族の騒音に耐えられません。

7. 今年はおそらく親戚に会わずじまいになりそうです。

10月の色

数日前、夏物を片付け、冬物の洋服を出した。いわゆる「衣更え」である。四季が有る日本では古来からの必須作業だ。面倒ではあるが、気分転換になってよい。
 着物の世界もすでに「袷(あわせ)」に入った。裏がついている着物だが、八掛(はっかけ)、もしくは、裾まわしと呼ばれるところは、歩くたびに着物の裾の裏がちらちらと見えるから、ここにお洒落心を集中させる人が多い。
 ところで、着物にとっての「10月の色」は以下の通りだそうである。タイ人に説明するつもりで、タイ語に訳してみよう。

1) 小豆色 2) 枯葉色 3) さび朱色

4) 黄土色 5) 古代紫 6) 藍色

準備万端

今日の午前10時頃、大塚へ行く用事が有ったので、外国メディアも取材に来るほど有名なおにぎり屋さんへ寄ってみようと思って行ってみた。ところがシャッターは下半分だけしか開いていない。腰をかがめて中の方を見ると、店の人達が準備しているのが見えた。
 一人はカウンターを丁寧に拭き、また一人は箸などを用意していた。もちろんコロナ対策のため、念入りにしている様子が伝わって来た。
 ネットで店の情報を調べると、開店は午前11時半。あきらめてその場を去ったが、彼らの準備姿が目に焼き付いた。繁盛している店は違うなあ。もう少しすれば、美味しい魚沼産コシヒカリが炊き上がることであろう。
 商売にはしっかりした準備が必要だ。とても勉強になった。

ラーマ9世崩御から4年

昨晩、タイから長文が送られて来た。動画も添えられていたが、映像はラーマ9世御夫妻が来日された時のものや、在位60周年記念に天皇・皇后(当時)が国王御夫妻と握手しておられる映像が編集されている。そういえば、ラーマ9世が崩御されてから今日で4年になる。文章の冒頭部分を引用するので翻訳してみてください。

1.ใครใจไม่แข็ง อย่าเพื่งรีบดูนะครับ เดี๋ยวพอเสียงขลุ่ยขึ้น ท่านจะน้ำตาไหลเหมือนครู เพลงนี้ชาวญี่ปุ่นเล่นถวายตอนช่วงงานพระบรมศพครับ

2.เขาก็ช่างไปหาพระบรมฉายาลักษ์หายากสมัยเสด็จฯประพาสญี่ปุ่นมาประกอบเพลงได้ด้วย

3.พอเห็นเขาใส่ชุดไว้ทุกข์มาเป่าขลุ่ยและเล่นโกโตะเพลงนี้ให้อย่างตั้งใจแล้ว มันกลั้นน้ำตาไม่อยู่จริงๆครับ

4.การเลือกเพลงนี้ก็มีความหมายเป็นพิเศษสำหรับจิตใจชาวญี่ปุ่นนะครับ คนญี่ปุ่นเขาเป็นชาติที่ลึกซึ้งครับ