密 vs. 蜜

 「3密をお願いします!」とお上がいくら懇願しても、目標達成までにはまだまだほど遠い。「3密」という言葉が上滑りして耳横をかすってしまっているだけだ。
 この「密」の字、なんだか負のイメージを背負っていて気持ちが悪い。この漢字を最初に覚えるのは、おそらく「秘密」ではなかろうか。その後、大人になっていくにしたがって、「密告」、「密談」、「密約」へと進んでいく。
 お上の懇願にしたがって、まじめに自粛している。だが、この「密」の字はもう聞き飽きたので、「蜜」の字に頭を切り替えることにした。「蜂蜜」、「黒蜜」、「餡蜜」、「蜜豆」、等々。すると、頭の中が動き始めた。甘い食べ物をイメージするのはなかなかよろしい。
 気分を直したところで、「般若波羅蜜多」を唱えてみよう。「波羅蜜」=到彼岸、究境は、タイ語では <บารมี バーラミー>である。