2020円のお年玉

茶道仲間の一人は鎌倉駅前に在る老舗洋菓子店でバイトをしている。今年も元旦から出勤であったそうだが、店側からお年玉が出たそうだ。
 袋を開けてみると、2千円。ところが、あと20円入っているのに気付いたとのこと。今年の2020年にあわせたアイディアであることは明々白々。
 その話を聞いた私は、20円が持つ意味をさらに考えた。たかが20円。しかし、気持ちがよく伝わる20円!
「1円が足りないが故に1円に泣く」という話をよく聞くが、この20円はきわめて大切だと思う。
 要は気持ちの問題だ。人に何かを差し上げる時は、ぎりぎりではなくて、余裕とユーモアをもち、余韻を感じてもらうような工夫をしたいものである。