青森で会った外国の人々

 青森で見かけたタイ人や中国人の観光客はあまりにも数が多すぎ、もはや珍しくも何とも思わなかった。来る日も来る日も両国の人々は青森に来ているような感じすらした。
 縄文時代の三内丸山遺跡を見物した後、近くに在る青森県立美術館にも寄ってみた。青森出身の作家達の芸術作品が大切に展示されているのはすばらしいことだ。
 青森駅まで戻るためにバス停に行ったがバスの便数は極めて少ない。同じくバスを待っていた外国人がいたので彼の横に座った。そして、英語で話しかけた。彼はトルコ人であった。そこで、「Merhaba メルハバ」と言うと、彼は嬉しそうに応じた。
 青森駅はホームに通じるエスカレーターが一方方向しか動いていないので、荷物を持って移動する際、ラッキーかラッキーでないか、その時の運次第。私がスーツケースを持って階段を降りていると、「お持ちしましょうか?」と、日本人と全く同じ発音で話しかけてきた若い女性がいた。ニュージーランド人であった。「どうしてそれほどまでに日本語が上手なの?」と尋ねると、「母が日本人です」とのこと。
 八戸駅から東北新幹線に乗ると、私の隣りはアフリカ系らしき女性であった。話しかけると、テキサス出身で三沢の米軍基地勤務であると答えてくれた。