在宅看護のパイオニア

日曜の午前5時からNHK教育テレビで放送される「こころの時代~宗教/人生」を私はいつも楽しみに見ている。今朝は「最期のときの思いをつなぐ」という題で、ナイチンゲール賞の受賞者である村松静子さんがお話になられた。
 村松さんは「在宅看護のパイオニア」として、1986年より「日本在宅看護システム有限会社」と「在宅看護研究センター付属訪問看護ステーション」を主宰しておられるが、彼女のオフィスが泰日文化倶楽部と同じビルに在ること、そして、一年に一度、全国から集まって来る看護師達のセミナー会場として、泰日文化倶楽部の教室を借りてくださるのでお会いしたことがある。
 今朝は「最期のときの思いをつなぐ」という題でお話になられた。彼女の人となり全てがすばらしいと思ったが、お話もよかった。なかでも、「患者さんは話もできなくなり、手足も動かせなくなっても、心は残っています。非言語なる心をくみとって上げることが在宅看護においては大切なことです」というくだりには感銘を覚えた。
 語学を教えたり通訳をして、日頃から言葉、言葉の生活に明け暮れている私は、<非言語なる心>について、一考を要すると反省した次第である。