私は1976年から三鷹市に在るアジア・アフリカ語学院でタイ語を教えているが、最近はタイ語の授業が無いため、ご無沙汰をしている。もう教えることは無いのかなあ、もう御縁は切れたかなあと思っていた昨日、偶然にもアジア・アフリカ語学院から電話が有った。9月に講習会を開きたいので、予定に入れておいてほしいという依頼であった。
1976年といえば、今から42年前になる。春休みと夏休みに、「4週間集中講座」というものが開催された。毎晩、7時から8時半まで熱心な生徒達が集まって来た。1週間に1日ではない。毎晩なのである。今では考えられない。
スマホが無い時代。その他、もろもろのツールが無い時代。熱心な生徒達がいた。回顧趣味におちいるつもりはないが、何もなかった時代のほうが、教師と生徒の間に熱情がびんびんと伝わり合って、翌日が来るのが待ち遠しかった。
ツールはツールだ。生きた生身の教師にもっと向かって来てほしい。