勝ち虫

 着物や帯には実にさまざまな模様があしらわれていて、日本の伝統美を感じる。生き物もたくさん登場する。
 トンボのことを、着物の世界では、「勝ち虫」といい、目出度い模様の一つだそうだ。なぜ、目出度いのか?
 ネットで「勝ち虫の由来」を調べてみた。こう書いてあった。
 「トンボは勝ち虫とよばれ縁起物であり、前にしか進まず退かないところから、<不退転>。決して退却をしない精神を表わすもの」
 武具やスポーツ・グッズにも採用されているのは、この精神の現れということ。私には、<トンボ鉛筆>が小さい時から刷り込まれているが、このような理由であることを全く知らなかった。
 さらに、調べると、トンボのことを、昔の人は「秋津」と言ったそうだ。そして、日本のことを「秋津島」と言い慣わしていたとのこと。トンボは「蜻蛉」とも書く。漢字から見ると、なんか頼りなさそうである。現在の日本の政治みたい…….。