方言(ภาษาพื้นเมือง)

昨日のNHKのど自慢大会は石垣島からであった。出場者のうち、高齢者の女性が歌を歌ったあと、土地の言葉でペラペラとしゃべったが、何を言っているのかさっぱりわからない。タイ語よりも難しかった。しかし、ぬくもりのある音が連続して伝わってきて、心地よさを感じた。
 先日、生徒達から「タイにも方言が有りますか?」という質問を受けたが、タイ語を長く勉強していて、南タイへ数回行っているA子さんが、「もちろん有りますよ」とすかさず答えた。岩手県出身の彼女はさらに続けた。「岩手の場合、山を越えれば、もう言葉が変わります」
 タイ語で、方言のことを「ภาษาพื้นเมือง パーサー(言語)+プーン(地面)+ムアング(国)」という。この場合の「ムアング 国」とは、いわゆる昔の「藩」のことであり、我々が「国もとに帰る」の地元を指す。「お国の地面を這うようにしては話される言葉」が方言というわけだ。
 標準語は情報を伝達するだけだが、方言は、その土地の土から生まれて来た言葉なので、土地の精霊が一語一語に乗り移った感じがする。