創業1782年の佃煮屋

昨日、かねてより注文していた佃煮が宅急便で届いた。箱には次なるちらしが入っていた。
 「創業天明二年 おいしさ届けて三世紀。新橋玉木屋は、一七八二年、江戸片側町(現在の新橋)にのれんを掲げて以来、三世紀にわたって、伝統の味・日本の味を守り育ててまいりました。初代七兵衛は、越後の国、通称玉木村の出身。江戸に出て、独自の製法で売り出したざぜん豆が好評を博し、その後、佃島の漁師の保存食に着想し、独特の味わい深い佃煮をつくり上げました」
 このように長く引用すると、まるで玉木屋の宣伝をしているみたいだが、私の注目するポイントは、「一七八二年」という西暦である。この同じ年に、クルンテープ遷都が有り、現在のラタナコーシン王朝が誕生しているからだ。
 昨晩、「タイ語初級 水曜日19:30」の生徒達がクルンテープという呼称に関心を示したので、40分近く、タイの歴史を解説することになった。クルンテープと江戸の佃煮屋。全く関係が無いものの、歴史の偶然性を面白く思う。