ミンサー織り

 一昨日、お茶の先生が素敵な帯を締めておられた。ミンサー織りというもので、沖縄で織られたものだそうだ。先生が帯の意味を教えてくださった。
 「恋する男性に対して女性が織ったものです。五つのマスは<いつも>、四つのマスは<世>を表わし、併せて<いつの世も>という意味になります」
 帰宅後、ネットで調べてみると、アフガニスタン方面からネパール、インド、中国を経て、沖縄に入って来た織物だとわかった。藍を何度も重ねて染めていたので、<重ねて愛しています>という意味になるとのこと。連続する短い模様はムカデの足で、<足繁く>という気持ちを表わしているそうだ。
 一本の帯にこれだけの気持ちを込めて、せっせと織る女性。美しいお話だ。