今年の歌会始の勅題「野」

 昨日、目白庭園で初釜が有った。茶道講師から絵懐紙を頂いたが、それにはニ種類あり、一つは今年の干支である「酉」の絵、そして、もう一つは今年の歌会始の勅題(お題)である「野」に因んで、どこにでも見られる山野の絵であった。
 「野」というお題で、果たして歌が詠めるのかしらと思ったが、「野」という漢字が入っていれば大丈夫だと聞くと一安心。それならいくらでもテーマは見つけられそうだ。
[例] 野望、野心、野性、野原、野草、野暮、野郎、野党、下野、粗野、枯野、原野、等々。
[地名] 上野、中野、野田、下野(しもつけ=栃木県、群馬県にまたがる旧国名)等々。
 [名字] 野村、野々村、野口、天野、飯野、大野、今野、川野、山野…..等々。
 小寒の候、思い出の土地や旧友に思いを馳せながら、「野」について考える静かな一日を持ちたい。願わくば、与謝野晶子のように情熱的な歌が……。無理、無理。