行きつけの美容院でセールの時、シャンプーとリンスをまとめ買いすることにしているが、最近、使い始めたシャンプーのふたの穴が小さすぎて、思うように出ない。そこで、もう一つのシャンプーを使ってみると、今度は、穴が大きすぎて、シャンプーが出すぎる。どうしてまたこんなものが舞い込んできたのであろうか。そういえば、コンビニで買ったボディー・ソープも穴が小さすぎた。そこで、以前に使っていた容器に移し替えて、どうにか落ち着いた。
今から20年位前、私は東京を早朝に立って、栃木県の工場まで通訳に行っていたことがある。そこは、金型を作る工場で、タイ人研修生が数人、来ていた。日本で一番有名な化粧品会社の製品を容れるための容器の金型を造る工場であった。穴が大きすぎても、小さすぎても、ユーザーから苦情が出てくるので、ふたの穴の大きさは一定でなければならない。ところが、どうしてもいびつなものが出来上がってしまうとのこと。穴ひとつにも、日本人の技術が注ぎ込まれていることをその工場で知った。