橋(はし)と ○橋(○ばし)

 ホームステイをしているタイのギフトさんが、一時、タイへ帰国していたが、昨日、一人で元気に帰京した。明日からの日本語学校の授業にそなえて、しっかり予習をしてきたそうだ。そこで早速、私に質問。
 「先生、สะพาน(サパーン)ですが、なぜ、<ばし>と読むのですか?」
 「ああ、いい質問ですね。橋という漢字一字ですと、<はし>と読みますが、何か他の単語と合成されると、<ばし>になることが多いです。例外は有りますが、まずはそのように覚えておいてください」
 そこで、「橋」のつく地名を列挙した。日本橋、新橋、竹橋、一ツ橋。しかし、一の橋や三の橋、などは、濁音化しない。苗字の場合は、高橋、橋本、組橋は濁らないが、馬橋は濁る。目下、NHKの朝のテレビ小説の主人公の苗字の読み方は、小橋(こばし)ではなくて、(こはし)だ。
 今年、高田、鎌田という学生がいるが、出席を取るたびに、読み方を間違わないように意識すると、結構、緊張する。