「触る」というタイ語

 ゴールデン・ウィーク中に大阪へ行った生徒さんから面白い話を聞かせてもらった。「駅の地下道に、<痴漢あかん>という貼り紙が貼ってありましたよ」
 それを聞いて、大阪弁ならではの標語だなあと思った。響きがいい。そして、実にわかりやすい。
 そこで、「皆さん、<触る>というタイ語は何と言いますか?」と、生徒達に尋ねてみた。
 一番、最初に、<จับ ジャップ>と答えた方がいたが、それだと、少し力が入りすぎている。腕をつかむという感じだ。因みに握手だと、<จับมือ ジャップ ムー>。
 次に、<แตะ テェ>が出たが、これだと力が入らず軽すぎる。例:「แตะหน้าผาก 額に手をあてる」
 その中間で、自分の愛情を相手に感じてもらう触り方は、「สัมผัส サムパット」であると、タイ人講師は説明した。
 このような単語の使い方の違いを知ることができるのは、やはり生きたタイ語教室ならではのことだ。