温泉が用意した外国人のための浴衣

 数日前、NHKの昼前ニュースで、群馬県の温泉がタイ人を歓迎している様子が報道された。タイ人が露天風呂につかっている! ただし、温泉が用意した茶色の浴衣を着てだ。
 タイ人はシャワーを浴びる毎日だから、家族どうしで風呂に入る習慣はない。裸を他者には見せない。母親は子どもの体は洗うが、自分は着衣のまま。
 温泉関係者はこう語った。「これから先、日本の人口は減っていく一方。だから、外国人客の獲得に策を練らなければならないのです」
 この考え方はどこかで聞いたことがある。そうだ、日本の大学だ。学生数の減少は明らかなので、海外、とくに、東南アジアの学生に来て学んでもらいたい….。
 タイ・マッサージもいいが、日本の温泉も最高。タイ人が地方の温泉巡りをして、四季おりおりの風景を写真におさめる日はすでに到来している。