パンセ

 巷間では、商業主義のクリスマスばかり。それに惑わされないようにするため、買っておいた文庫本『パンセ』(パスカル著 前田陽一・由木康 共訳)を開く。
 第一章は、「精神と文体とに関する思想」。最初から難解である。短い文章なら、どうにか頭に入ってくる。
 - 正しい判断力のいろいろ。ある人々は、ある秩序の事物において正しいが、他の秩序ではそうでなく、むちゃをする。
 - 人は精神が豊かになればなるほど、独特な人間がいっそう多くいることに気がつく。普通の人たちは、人々のあいだに違いのあることに気がつかない。 
 - 言葉は、ちがった配列をすると、ちがった意味を生じ、意味は、ちがった配列をすると、異なった効果を生じる。
 今日だけでなく、毎日、少しずつ思索する習慣を持ち続けたい。