民俗学者 宮本常一氏 と 私の実家

先週、新宿西口地下広場で開催された古書市で、『宮本常一 生誕100年記念 <忘れられた日本人>を訪ねて』(別冊太陽 148号 平凡社 2007年)を購入した。理由は、どうしても調べたいことがあったからだ。
 それは、『私の日本地図 瀬戸内海 Ⅳ 備讃の瀬戸付近』(宮本常一著 同友館 昭和48年)に、私の実家が写真入りで紹介されていたので、一体いつ、彼は私の実家の写真を撮ったのかを調べたいと、かねがね思っていた。
 前出の本には彼の日本全国の調査記録が詳しくまとめられており、彼が塩飽諸島(丸亀市[本島、牛島、手島])に調査に来たのが、昭和46年(1971年)4~5月であることが判明した。長年、気になっていたことが解消されて、とてもうれしかった。
 私の実家は旅館をしていたので、おそらく宮本氏は宿泊したに違いない。そう思いたい。宿帳を見ればいいのだが、実家の解体と共に、すべてを廃棄したから、今は何もない。いずれにせよ、調べものをすることは、なかなか面白いものだ。