赤ちゃん と 携帯電話

都電鬼子母神駅の近くにメロンパン屋が開店したのは先月。店の前にはいつも行列ができている。そこで、昨日、私も並んでみた。
 私の後ろに並んでいる人は6ヶ月くらいの赤ちゃんをだっこしたお母さん。何やらさかんに携帯で話しまくっている。それを聞いている赤ちゃん。
 その光景を見ながら、これからの赤ちゃんの言語感覚を想像してみた。昔の赤ちゃんは母親の背中にくくりつけられ、すやすやと眠っているのが普通だった。だが、現代….は。母親の胸元でいながら母親の話しをよく聞いている。口の開け方もよくわかるであろう。
 かつて、次なる話を聞いたことがある。或る母親が子供にテープを聞かせてばかりいたところ、4歳まで話すことができず、失語症になったことを。
 昨日、見た赤ちゃんにはそのような心配はいらないであろう。しかし、携帯で友人と話しまくっている母親には少しばかり気になった。