タイ語が話せる香港人留学生

大学が始まった。秋期講座の初日に、新しい学生が3名座っていた。そのうちの一人は自己紹介で、香港人であるとタイ語で言った。発音がうまい。何故、タイ語が話せるのか尋ねてみると、「寮って、タイ語で何と言いますか?」と反対に訊いてきた。「寮は、ホー・パック หอพัก です」と教えてあげると、「そうそう、そのホーパックで、タイ人5名と一緒に暮らしているからです」と答えた。
 「どのくらい一緒に暮らしているの?」という問いに対して、「4ケ月」と言った。
 授業を始めると、彼は発音表記ではなくて、タイ文字を読んでいた。文字に対するくいつき方も違う。
 タイ人講師が、「広東語は6声ありますから、タイ語も発音しやすいんだわ」とおっしゃった。すると、「いいえ、9声です」と、すかさず反応する彼。
 彼は外国語に対する興味がものすごく強い学生だ。大人の日本人にはとても真似ることができそうもない。でも、見習いたい。