「蚊は虎よりも恐ろしい」というタイの格言

 このところ、東京はデング熱のニュースが毎日、放映されている。いよいよ新宿御苑も閉鎖になった。このぶんだと、樹木が多い地区はどこでも危なくなっていく勢いがある。対処の方法には限界があって、冬まで待つしかないそうだ。
 昔、タイの教科書で、「蚊は虎よりも恐ろしい ยุงร้ายกว่าเสือ」という話を読んだが、その時はとても信じられなかった。だが、虎は一人か二人の人間を食べれば満足するが、何万匹という蚊が人間を刺せば、何万人もの人が死んでしまうから、結果としては、蚊の方が虎よりも恐ろしいと言う理由に、なるほどと思った。
 「蚊に刺される」は、タイ語で、「ถูกยุงกัด」。กัด(ガッ)は、「かむ」という意味だから、なるほど、虎並みだ。因みに、「蜂に刺される」は、「ถูกผึ้งต่อย」。ต่อย(トイ)は、「パンチを加える」だから、これまたボクシング並み。
 いずれにせよ、デング熱は熱帯の病気だと思っていたが、東京で発生したことは実に恐い。生徒の皆さん、気をつけましょう!