へんないきもの展

 昨日、サンシャイン水族館へ行った。特別企画として、「へんないきもの展」をやっていたので、どんなに変なのかを知りたくて、覗いてみることにした。
 ところが、予想外に混雑しており、「へんないきもの」とゆっくりご対面することができなかった。彼らは確かに「へんないきもの」ではあったが、うらやましいことに余裕のある面構えをしていた。そして、無駄な動きがなく、この世の時間を存分に呼吸している。その姿を見て、あれもこれも欲張る人間のほうが…….。
 そうだ、彼らから見ると、人間さまのほうが、よほど変な生き物であることよ。そういう感じが彼らの目から感じ取れた。
 時間に追われない彼ら。荷物を持たない彼ら。余分な食べ物を求めない彼ら。ひるがえって人間の行動、そして、欲望たるや、エンドレスだ。
 「へんないきもの」を見て、あらためて教えられた。人間のほうがはるかにおかしな生き物であることを。