ネパール料理店 vs そば屋

 昨日、仕事に行った場所は東京と埼玉の境目辺りであった。道路の片側は住宅街、一方、反対側には工場やバスの車庫が有った。
 さて、昼休みになったので昼食を取るため周辺を歩いた。だが食堂らしきところが見当たらない。やっと見つかったのが、アジア料理店。タイ料理があるかもしれないと思ったが、店先に置かれたメニューの写真はいずれもインド・カレーであった。ネパール国旗が目に止まったので、もしかすればネパール料理店かもしれないと思い、店の引き戸を開けると、店内は会社員らしき人達でいっぱいであった。そして、小柄なネパール人ウェイターに、満席だからダメという合図をされた。
 ひなびた場所だから、誰も入っていないと思いきや、なんと客は大入りであった。
 致し方なくその店をあとにして、数件、歩くと、今度はそば屋ののれんが目に入った。そこに入るしかないと思い、引き戸を開けると、工場の工員さん達がやはりたくさんいた。私はとろろそばを注文し、工員達を観察した。
 ネパール料理店の看板はド派手な色合い。それに比べて、そば屋ののれんは藍に白抜きの文字。遠くから見ると、藍ののれんの方がよく目立った。