大学院生にタイ語を教えること

昨日の「タイ語初級 木曜日14:30」のクラスに出席した生徒はわずかに1名。その他の方々は諸理由により欠席された。
 1名の出席者は大学院生である。日頃、中・高年の生徒達と一緒になって控えめに勉強しておられるので、私は責任を感じていた。大学院生はタイ研究のためにタイ語を勉強している。したがって、文献が早く読めるようになってほしいと願っているが、グループ・レッスンだから、急にレベル・アップすることができない。
 私は彼女に言った。「今日はあなたお一人だから、あなたに最適なる授業をいたします。何なりと希望をおっしゃってください」
 すると、彼女は答えた。「タイ文字がすらすらと読めるようになりたいんです」
 私はすぐに応じた。「それでは、『タイ語入門』20課の会話文のうち、タイ文字の部分だけをお読みください。きっと読めるようになっていますよ」
 私は彼女の自主性を重んじ、彼女に読ませた。彼女はどんどん読んでいった。あっというまに20課全部を読んだ。
 まだ時間が余って困ったので、タイの小学校国語教科書も読んでもらった。彼女は読めた! 自信がついた顔をして教室をあとにした。