昨日、三鷹市新川にあるアジア・アフリカ語学院へタイ語を教えに行った。「アジア・アフリカ諸語祭」が有ったからである。校舎が新設されてから初めて行ったので、建物がどんなものであるか、とても楽しみであった。
1階と2階の一部が三鷹市の南部図書館になっており、2階と3階がアジア・アフリカ語学院であった。教室の中はすべてが新しく、とても気持ちよく授業が出来た。
ところで、私のもう一つの期待は、この新校舎完成にあわせて鋳造された菊地三郎先生(創立者)の胸像を拝顔することであった。先生のお顔は在りし日のお顔そのものであり、実におだやかであった。この世に紳士はたくさんおられるかもしれないが、私の眼から見た男性の中で紳士と言えるのは、菊地三郎先生お一人である。
先生はアジアやアフリカの諸言語を日本人に学んでもらいたいと強く思われて、1961年、アジア・アフリカ語学院を創設された。私は1976年からここでタイ語を教える機会を持ったが、菊地先生のアジア・アフリカ諸語を広めるという熱意は私の体の中に埋め込まれた。「言語を学ぶことは、武器よりも力を発揮する。平和を築くために言語を学ぼう」という先生の精神。とても崇高である。