昨晩、携帯が鳴った。「Aです。先生、覚えてますか? 以前、タイ語の勉強に行っていた者です」
私は答えた。「Aさんと言われても、たくさんいらっしゃいますから、どのAさんかしら?」 彼は言った。「がたいが大きい者です」
そう言われる前に、私は彼の声で、どのAさんかがほぼ分かった。彼から体格がいいと言われた瞬間、彼の顔が鮮明に浮かび上がった。
Aさんの用件は、来年からタイで仕事をすることになりそうなので、またタイ語を勉強しなおしたいということであった。
「それでは、明日から早速、中級クラスにいらっしゃい!」と勧めると、Aさんは素直に「行きます!」と答えた。
語学の勉強をし始める時、迷いに迷う人がいるが、それでは時間のロスである。Aさんのように即断するタイプが好きだ。
それにしても、泰日文化倶楽部は、何と便利なタイ語教室であることか! 一度やめても、いつでも戻ってタイ語を勉強しなおすことができるからだ。教室の存在を守り抜くということには、いつも大変な思いをしているが、Aさんのような方が戻って来てくださるとなると、教室の存在価値は大きい。