インドネシア語を前期に習ったという学生が10月からタイ語を受講することになった。「インドネシア語をやめて、何故、タイ語を受講することにしたのですか?」と尋ねると、彼は答えた。「後期からは、取りたい授業とインドネシア語のクラスが重なったため、やめました」
彼の理由が納得できたので、代わりにタイ語を選んでくださったことに感謝し、前期の授業分を少しでも取り戻すべく、タイ語を易しく、そして、優しく、教えている。そうすることで、前期から継続して勉強している学生と後期からの学生のレベルがかなり接近するのではないかと思っている。
幸い、その新しい学生は素直で、何でも興味深そうに聞いてくれる。すぐに発音ができるようにはならないけれど、タイやタイ人について話すことで、タイ語を覚えようという気持ちにさせたい。その私の趣旨を、彼は自然に受け止めてくれているので、教えやすいし、かつ、教えがいがある。
来年から社会人になる彼は就職先も決まっている。入社予定の会社はバンコクにも支社があるそうだ。それを聞いて、彼に対してタイ語を教える熱がさらに高まった。