泰日文化倶楽部では、生徒の希望に応じて、3ヶ月に一度、語彙力テストを実施している。その生徒の学力を見た上で問題を作成するので、世の中にある一律の試験問題とは、少しばかり趣きをことにする。
7月から9月まで、バンコクのタイ語学校で3ヶ月間(180時間)、タイ語の勉強に行っておられたM氏が昨晩からまた復学されたが、彼は早速にもタイ語の語彙力テストに応募してこられた。彼の希望はタイ語の単語を正しく書けるようになりたいということなので、それに則して、目下、鋭意、問題作成に入っている。
タイ語の勉強は、まず発音、そして、やさしい会話から始めればいいが、やがて物足りなくなる。会話と言っても、自分の言いたいことはなんとか言えても、聞き取りができない。タイ人のタイ語があまりにも速いからだ。聞き取れない自分にいらいらする、という言葉をよく聞く。
さらには、辞書が引けるようになるにはタイ文字を勉強しなければならない。たくさんの文章を読んでいくうちに、難しい単語との格闘が始まる。宗教的、文化的、理論的、概念的、等々の語彙を、タイ語できちんと書けるようになるには、かなりの年月を要する。
いずれにせよ、どの言語にも共通して言えることだが、真面目に勉強しても、必ずや例外が有るので、その例外とやらに外国人はひねられる。しかし、そのひねりまでもが面白く感じられるようになったら相当なものだ。