昨日、NHKのBSで再放送された「雲南省のタイ族の竹とともに生きる生活」を見た。竹林に囲まれて住んでいるタイ族は、竹をこよなく愛している。そして、竹林を子々孫々まで守っていこうという気概が旺盛だ。生活用品は何でも竹で作ってしまう器用さ。実に見事!
竹の中に巣くう白い虫を集めて中華鍋で炒め、お腹の大きい娘に食べさせる。おいしそうに食べる娘は玉のような男の子を産んだ。弟ができた少年は竹林から竹を切って来て、じいちゃんに渡す。じいちゃんはそれを使って、機能的な揺りかごを作る。自然の風のなかですやすや眠る赤子。タイ族の王子誕生だ。
竹は強靱。まずもって絶えることはない。私が住んでいるマンションが建っている土地は、かつては大きな屋敷の庭であった。最近、1階に住む人から聞いた。どうやら、竹の子が床を持ち上げてきている感触が有る、と。都会化されても、どっこい、竹は生きている。