ベビーカーに乗ったコリー犬

昨日の昼過ぎ、目白駅のエレベーターに乗った。私一人であった。しかし、若い女性が乗りたそうにしている。「どうぞ」と私が勧めると、彼女は後ろを振り向いた。御主人がベビーカーを引いていた。大きなベビーカーだ。しかし双子用ではない。中型のコリー犬が乗っていた。

私は彼らが中国人であることに気がついた。夫婦ともスタイルが良くて上品。おそらく富裕層の人達であろう。「大きい」、「可愛い」と私は犬に向かって日本語で言った。犬も上品。全く吠えない。ホームで電車を待つ間、若い奥さんに今度は中国語で「犬は何歳?」と尋ねた。すると、彼女は一瞬びっくり。「3歳」と中国語で答えた後、あわてたようにして「よん」と日本語で言い直した。私が突然、中国語で訊いたことに夫婦はものすごく驚いていた。

目下、泰日文化倶楽部が在る高田馬場は外国人だらけだ。隣りの目白駅も外国人の乗降をたくさん見かけるようになった。外国人を無視するのではなくて、少しでもいいから外国語を学び、日本人も喋ることができるんだという気構えを示すことが肝要。

今日の翻訳

『タイ国語教科書』(小学5年生向け พ.ศ.๒๕๖๕)の「第13章」に追加された「น้ำ」の話の冒頭から引用して出題する。

๑. เมื่อพูดถึงน้ำทุกคนจะคิดว่าน้ำเป็นเพียงของเหลว

๒. แต่ความจริงแล้วน้ำมีหลายถานะ เป็นได้ทั้งของเหลว ของแข็งและก๊าซ เป็นของแข็งในสภาพของน้ำแข็ง และเป็นก๊าซเมื่อกลายเป็นไอน้ำ

๓. ร่างกายของคนเราก็มีน้ำเป็นส่วนประกอบ น้ำช่วยควบคุมอุณหภูมิในร่างกายให้คงที่ด้วยการขับเหงื่อ

๔. ในกระบวนการย่อยอาหารต้องมีน้ำเข้าไปช่วยการขับถ่ายของเสียออกจากร่างกาย

๕. และการลำเลียงอาหารไปสู่ส่วนต่างๆของร่างกายก็ต้องมีน้ำเข้าไปช่วยเช่นกัน

タイ人留学生を採用する訳

まだ数回しか講義していない新米のマーイ先生から、「あのー、お願いが有るのですが…..」と言われた。何か不満でも? 私としてはどきりとした。率直に話してもらうと、次なる答えを得た。

「私の友人2名がタイ語を教えたいと言っております」、と。コロナが始まって以降、生徒募集を積極的に行って来なかった私としては、「今は生徒数が少なくて…..」と答えるしかなかった。

想像するに、マーイ先生はタイ語を教える喜びを友人達に話して聞かせたのであろう。私は長年にわたり、ずっとタイ人留学生をタイ語講師として採用して来た。彼らが母国語であるタイ語を教えることに誇りをもってほしいからである。かつ、泰日文化倶楽部で諸分野の日本人に幅広く接して、日本に於ける視野を広めてほしいという訳だ。

選手? それとも先週?

昨日の「月曜日18:00クラス」にマーイ先生が初めて登板した。生徒達は興味津々。先生のことをいろいろと尋ねた。すなわち、ご家族やバンコクの家がどこに在るかを….。そこまでなら、生徒達もお得意だ。問題はその先。

マーイ先生は平均的タイ人女性の身長よりもはるかに高い。何のスポーツをやっていたかと聞くと、バレーでもなければバスケでもなく水泳であった。「競技に出たことありますか? は何と言えばいいですか」と生徒が私に助けを求めた。「頑張って自分で考えてみてください」と私。

すると生徒はスマホに話しかけて音声翻訳を使った。だが、マーイ先生には通じなかった。そこで、彼は「選手でしたか?」と文章を変えた。これまた、先生には通じない。翻訳文を聞かせてもらうと、「先週でしたか?」になっていた。問題は彼の日本語の発音にあったのだ。

今日のタイ語作文

東京都某区の広報(令和7年9月15日号)からの記事を引用して出題する。おそらく東京都全部に共通するお知らせだと思われる。

1.9月24~30日は結核・呼吸器感染症予防週間です。

2.結核は今も流行しています。日本では毎年1万人以上が発病、約1,500人が命を落としています。

3.若い方でも注意が必要です。

4.長引くせき、たん、倦怠感、発熱などの症状があるときは早めに医療機関を受診してください。

5.定期的に胸部レントゲン検査を受けましょう。

マーイ先生 本格登板

昨日(9月20日)の土曜日クラスから、ジューン先生に代わってマーイ先生が本格的に講義を開始した。チュラロンコン大学医学部出身のエリートである。目下、文科省の国費留学生として東京科学大学(旧東京医科歯科大学)で博士課程に所属し、博士号取得を目指して研究に邁進しておられる。落ち着いた感じと誠実さはジューン先生と全く同じだ。

マーイ先生の本名であるが非常に難しい。個人情報保護のために敢えてここには書かないが、ファーストネームの第一音節は「ภัค」。『タイ日辞典』(冨田竹二郎編纂)を引くと、「ภคを見よ」と書いてある。そこで、「ภค」を見ると、「幸運、進歩、発展、栄誉、仁徳」と言う意味が列挙されていた。女性だから、「幸子さん」、「展子さん」、「栄子」さん、又は「徳子さん」だと思うことにしよう。

咄嗟に出ない悔しさ

一昨日、生徒さんの一人から訊かれた。「あっ、机の上にクモがいます。クモって、タイ語では何と言いますか?」 その時、私の視界にはクモが全く入っておらず、クモの存在に気づかなかった。したがって、タイ語が咄嗟に出て来なかった。なんと悔しかったことか。

脳裏に像が浮かばない場合は反応が非常に遅くなるということが分かった。さらにもう一点、それは日常生活においてほとんど使う機会が無い単語は勉強しても咄嗟には出て来ないということである。知っているのにすぐに出て来ない今回の悔しさをバネにして、さらに精進するほかないと自分に言い聞かせた。

今日の語彙

1.裁判      2.裁判官

3.裁判所     4.地方裁判所

5.最高裁判所   6.判決文

7.判断を仰ぐ   8.批判する

9.判明事項    10.試合の判定

11.判子を押す  12.大判のスカーフ

高馬地区

泰日文化倶楽部が入居している雑居ビルの隣りは「早稲田13時ホール」だ。かつては予備校のメッカのひとつであった。今は外国人留学生のための日本語学校として大盛況。教室の様子が見えるが、学生達がくっつくようにして座っている。

そして、ランチタイムになると、近くの中華料理店は長蛇の列と化す。看板メニューは中国語だけ。店のモットーは「一脆一嫰一四一鍋一勺一滋味」。唯一、「おはよう東京」と書いてあるのが傑作。

店の看板の一番上の部分に「高馬地区」と表記している。これって、おそらく「高田馬場地区」の略称だろう。地名は往々にして略して発音される場合が多い。驚くに値しない。とは言うものの、看板に明記されると住所表示としての誤解を生みかねない。

仏教用語に親しもう

昨日の授業で使ったプリントには、意識したつもりは全く無かったにもかかわらず、仏教に関する語彙がたくさん出て来た。生徒達は難しいなあとぼやいた。気持ちはわかる。何故ならばパーリ語/サンスクリット語系列の単語表記は日本人にはなかなか馴染めないからである。

しかしながら、仏教用語に親しまないとタイ人の心には近付けない。よって否が応でも教室で勉強し、日々、馴染んで行く訓練が要求される。なんとなく知っているも駄目。正しく書けるようになるまで書いて書いて書きまくろう。

音読練習用のプリントも用意したが、その中に次なる一節が出て来た。「รู้บุญคุณและตอบแทนบุญคุณ (恩を知り恩に報いる)」 บุญ は ทำบุญのบุญ、คุณは ขอบคุณ のคุณである。これならタイ語初心者でも知っている。だが、それから先の勉強が肝要なり。