今日はボン先生から聞いた傑作な話を書くことにする。彼女は去年まで、公的な関係機関の依頼で日本の各地へ行き、その土地それぞれを紹介するレポーターの仕事をしておられた。東北地方へ行った時、おばあさんから「東京で何をしてるの?」と訊かれた際、「タイ語の先生です」と答えると、「えっ、太鼓の先生なの?」と不思議がられたそうだ。
タイ語の語(ご)は濁音だが、タイ人が発音すると、「ก(無気音)」になる。ただし、この「ก ไก่」は、日本語の「ゴ(濁音)」と「コ(清音)」の中間的音だから、聞く人によっては、濁音と思ったり、あるいは清音に思ったりもする。東北の方達の発音は清音と濁音が交錯している感が有る。よって、前述のおばあさんのような誤解が生まれるわけである。
タイ人には「中野」と「長野」の違いが難しい。逆も言える。日本人にはタイ語の無気音と有気音の違いが分からず、なかなか通じないことが多い。
