音読しよう!

今日は「敬老の日」。長寿といえば、銀さんの四姉妹がいつも話題になる。今朝も、長女(100歳)を除いた妹達(95歳、93歳、91歳)が東京のテレビ・スタジオに来て生出演。いやはやお元気だ。
 皆さんの元気の素は、とにかくよく喋ること。喋るにはパワーが要る。だから肉も大好き。とにかく話題が多い。話題を切らさないためには、新聞をよく読む。目で新聞を斜め読みするだけだと、頭に入らない。だから、音読を心がけているそうだ。
 音読は語学の勉強にも必須だ。特に、難しい単語は何度も音読して頭に叩き込まないと….。
 昨日の授業で、生徒さんが、「先生、薬剤師って、なんて言いましたか? 何回訊いても、覚えられません」と言った。確かに馴染みにくい単語ではある、特に、医学関係は難しい。いや、専門に入って行くたびに、単語は難しくなり、頭に入らない。
 そのためには、大きな声で発音することが肝心。タイ語の授業でも、タイ人講師達にお願いして、皆で音読する時間を増やしてもらおう。

藍染の中国服

中国人2名が今年の6月から泰日文化倶楽部に入会されてから3ヶ月が過ぎた。彼女達はとても熱心に勉強している。その熱意たるや、日本人の生徒よりも2倍、いや、4倍だ。
 昨晩、彼女達が勉強に来ることがわかっていたので、10年前に上海で買って来た藍染の中国服(上着だけ)を着て教室に出かけた。案の定、二人は私の服を見て、すかさず反応した。
 その服の襟元、及び、裾には漢字が書かれている。だが、その字体が行書体のような形をとっていたので(*中国での正しい書体の名称を何と称するかは知らない)、若い中国人達には読めなかった。
 藍染の服は、上海に在る中国藍印花布館という専門店までわざわざ行って買ったものである。家内工業的な工場も併設されていたので、藍染の工程も見学できた。非常に高価なものであったが、本物の藍染だから納得。あと30年は十分に着られると思う。

日本語がとても上手なタイ男性

昨日、生徒有志による恒例のお茶会の時、N子さんが知り合いのタイ男性を連れて来られた。日本語がめちゃくちゃに上手だ。
 二人が知り合った場所を尋ねると、仙台であった。N子さんは仙台生まれの仙台育ち。タイ男性は東北大学を卒業。在学時代に仙台の人達にタイ語を教えており、その生徒の一人がN子さんであった。
 彼は17歳で来日し、まずは愛媛県にある工専で学び、それから東北大学に進んだそうだ。仙台へ行った時、四国の方言をしゃべっていたので、仙台の人達に笑われたとか….。
 仙台と聞いて、私も口をはさんだ。「2年間、仙台に在る女子大学にタイ語を教えに行ったことがありますよ。そこで教えておらるタイ人講師の代講として」
 すると、彼はその先生の名前をすかさず言って、二人が懇意であることを教えてくれた。
 初めて会った日本語ぺらぺらのタイ男性。だが、その先生を介して、急速につながった。

新規開講クラス 「タイ語入門 土曜日11:00」

今日から、「タイ語入門 土曜日11:00」のクラスを新規に開講する。2週間前に、「絶対に通じる旅のタイ語」を受講された女性から、「タイ語、面白いです! 是非、習ってみたいわ」と言われたので、彼女の要望に応えてさしあげることにした。
 たまたま、現役の生徒さんから紹介された男性がいらっしゃるので、その方にもこの新規クラスをご案内したところ、快諾していただいた。
 そのほかに、平日の夜間クラスを無料見学された方がおられ、土曜日のご都合を伺うと、大丈夫とのこと。
 というわけで、3名での船出となった。
 気候がよくなってきた。新たなる意欲を持ってタイ語に挑戦する絶好の機会である。今から頑張れば、年末までには、単語の発音に馴染み、単語数も増やせる。年末のタイ旅行を計画して、大いに励んでもらいたい。

片手落ち

昨日、西日暮里のホームに立って池袋方面行きの山手線を待っていた時、ふと気づいたことがある。それは、山手線側にはホーム・ドアがついているのに、同じホームの反対側である大宮行きの京浜東北線の側にはホーム・ドアが無く、昔のままであった。
 それは一体、何故であろうか? ホーム・ドアが自殺防止を目的としているのであれば、ホームの両側に備えつけておかないと、全く意味が無い。飛び込みたい人はいつでも飛び込める。こうしたことは、「片手落ち」、いや、電車のホームだから、「片側落ち」と言いたくなる。
 鉄道と泰日文化倶楽部とはあまり関係無いので、話を語学に戻そう。1週間に90分の授業だと、単語、及び、短文を教えること、そして、発音を矯正することだけしかできない。文字をじっくりと教える時間がとれない。仮にもし週に3回、通って来てくださるのであれば、そのうちの1回は「タイ語文字クラス」として、丁寧に指導できると思うのだが…..。
 やさしい会話を目指すと、タイ文字がおろそかになる。タイ文字に集中して、読むことだけに力を入れると、今度は全くしゃべることができない。いずれも片手落ちだ。足りないもう片側をどのように埋め合わせてバランスのある語学力をつけるかは、学習者の意欲にかかっている。タイ人講師達は、おそらくタイ語を習う日本人の悩みがわかっていないと思う。その点、日本人講師である私は分かる、初心者の悩みが。

Teacher’s Day

シンガポール在住のY子さんから、「シンガポールでは9月1日が<教師の日>、先生に感謝する日です。日付は異なるけど、多くの国に同じ祝日があります。先生への贈物やカードがいろいろ売られていたので、つい、買ってしまいました」と言って、素敵なカードが送られてきた。
 カードに書かれた文章が面白いので、次に紹介させていただこう。
 Teacher’s Day is the perfect time to tell you how clever you are, how witty you are, how utterly fantastic and brilliant you are….
and how lucky you are to have us as students!
聡明な先生、機知に富んだ先生、ファンタスチックな先生、そして、輝いている先生!
 しかし、それにしても、「私達のような学生を持って、先生は何とまあ幸せなこと!」という結びの文章は、なかなか愛嬌があることよ。

ベトナムのドライフルーツ

先日、ラオス在住の日本女性が我が家に一泊された。ハノイ経由で来られたので、ベトナムのドライフルーツ・チップスをおみやげにいただいた。バナナ、ジャックフルーツ、パイナップル、蓮の実、等々、数種類の乾燥果物がチップスとなって、頑丈なるパッケージの中におさまっていた。
 パッケージの裏を読むと、ベトナムで初めてドライフルーツを製品化したMr.Lam Vienさんの成功物語がベトナム語と英語で書かれていた。彼の名前の意味は、”forest and garden”だそうだ。ジャックフルーツ畑を見て、なんとかならないものかと考え、外国から乾燥するための機械を購入。創業は1988年。今や大成功し、国内だけでなく、輸出も手広く手がけているとのこと。
 今から30年ほど前、食品の密封技術を有する日本の会社がタイへ進出した。進出する前にそこの社員にタイ語を教えたことがある。以来、東南アジアの農産物や魚・エビは陽の目を見て、世界に輸出されるようになった。
 最近、タイからのお土産として、クッキーをいただくことが多い。チョコレートをまぶしているクッキーも、壊れずに、そして、溶けずにちゃんとしている。包装がすばらしいからである。おそらく日本の技術が陰で支えていると思われる。

錦織選手の英語

錦織選手は残念ながら負けた。だが、コート上でのインタビューに答えた彼の英語は簡潔でいて、たくさんの内容がきちんと盛り込まれており、とてもすばらしかった。14歳からアメリカへ行っているのだから上手なのは当たり前だが、試合の相手を称え、自分を支えてくれている方達への感謝の気持ちをとても自然に話す彼は実にすがすがしかった。
 テレビの解説を聞くと、彼の「チーム K」のスタッフの中には英語教師までもが加わっているとのこと。なるほど、勝った時も負けた時もインタビューを受けるわけだから、どのように答えるか常に語学訓練を受けているというわけだ。
 語学がうまいと自分自身が楽しい。それには、常日頃の訓練が必要だ。こつこつ外国語を勉強して、語学力を鍛え、ここ一番という時に、語学貯金をはたく。そして、また、精進を繰り返す。
 ひるがえって考えてみると、語学の勉強はどこででもできる。最近は勉強手段が豊富でいくらでも有るわけだから、自分に合った方法をみつけ、語学を楽しもう!

日・タイのハーフの女子高生

昨日、久しぶりに台湾青年が個人授業を受けに来られた。自己紹介の内容をタイ文字で白板に書いてほしいというので、8つの文章を書くと、彼はノートにきちんと写し取った。彼の仕事はすこぶる順調。あえて不満を挙げるとするならば、仕事中、日本人と全く会話が無いことだそうだ。語学好きの彼は、将来、語学塾を開きたいと言った。外から見ていると、よく見えるのであろうか。
 ところで、授業の途中に携帯が鳴った。タイ語の勉強のことで相談したいことがあると電話の主は言った。電話からは他の人の声も聞こえてきたので、「何人でいらっしゃいますか?」と尋ねると、「3人です」と答えた。
 「それでは6時にいらしてください」と時間を指定した。だが、なかなか現れない。15分遅れでやって来られた3人を見ると、2人はタイ人に見えた。電話をかけて来た女性は「私、ハーフです」と言った。付き添いの女性はタイ人の母親であり、もう一人の若い女性もハーフであった。彼女達はタイ語はペラペラ。まったく習う必要が無い。母親が口をはさんだ。「話せますが、難しい単語は知りません」
 「大学生ですか?」と訊くと、「高校生です」とすかさず答えた。彼女達の悩みは、タイ語は話せるが、タイ文字がわからず、まったく書くことができないことであった。
 「個人授業しかありませんね」と助言したが、個人授業の学費を払うのは無理とのことで、教室をあとにした。

別府のホテル

10月に大分県へ行くことになった。結婚式があるからだ。飛行機の予約は終わったが、問題は宿。どこに泊まろうかと思い、ネットで探していると、別府に面白い名前の宿が有った。
 その名前は、カオサン○○ホテル。カオサンといえば、バンコクのカオサン地区がすぐに思い浮かぶ。その宿の経営者はおそらく若い頃、東南アジアを周遊し、安宿の有るカオサン地区に泊まったことがあるので、自分のホテルにもそのような名前を冠したのではないかと、私は勝手に想像し始めた。
 よくよく見ると、その近くには外国人用のホテルが有り、国際色豊かだと宣伝している。
 別府には立命館アジア太平洋大学が有るので、昔と違って、かなり面白い雰囲気があるのかもしれない。