タイ人の英語ランキング

先日に引き続き、非英語圏の成人を対象とした英語能力を話題に取り上げる。グローバル教育機関が実施した英語能力ランキング「EF試験」の結果(2022年10月10日現在)を見ると、タイ人の英語は112国のうち、100位と出ていた。

果たしてそうであろうか? 調査対象の選び方にも問題があるような気がする。タイの英語教育は熱心だといつも感心しているだけに、このような結果には首を傾げてしまう。私が接するタイ人達はエリートが多いから英語が上手だ。語彙力も有る。英語を駆使して論理的に喋っている。

ランキングが低いのはタイ全土の平均値を採っているからであろう。したがって、順位に神経質になることはない。英語を喋ろうとする意欲を比較すると、タイ人は日本人以上だ。理由はタイが日本よりも国際性に富んでいるからだと思われる。

今日の翻訳

『ตลาดนัด』(ศ.พล.ต.ม.ร.ว.คึกฤทธิ์ ปราโมช 著 สำนักพิมพ์ดอกหญ้า ค.ศ.๒๕๔๘)の「ของแพง」から出題する。

1.ผู้เขียน เรื่องนี้มาสังเกตดูกรุงเทพฯ ในสมัยนี้ รู้สึกว่าผิดประหลาดไปกว่าแต่ก่อนมาก เพราะดูเพิ่มขึ้นทั้งจำนวนรถและจำนวนคน

2.ร้านขายสินค้าและอาหารสำเร็จรูปก็ดูเพิ่มขึ้นกว่าแต่ก่อนมากมาย ตลอดจนการมหรสพต่างๆ ก็เฟื่องฟูกว่าแต่ก่อน ดูมีคนเข้าดูแน่นไปทุกรอบและทุกโรง

3.ทั้งนี้ นับว่าน่าอัศจรรย์  เพราะถ้าหากว่าความขยายตัวกว้างขวางนี้เกิดขึ้นในยามที่บ้านเมืองมีสุขสมบูรณ์  ค้าขายขึ้นก็จะไม่แปลกอะไรนัก

4.แต่ความรุ่งเรืองเหล่านี้  กลับมาเกิดขึ้นในระยะที่ทุกคนบ่นกันปอดแปดว่ายากจนค่าครองชีพสูง  เสียงมีแต่ว่าแย่ๆ ไปตามกัน  จึงได้รู้สึกว่าแปลกมาก

5.ยิ่งดูๆ  ไปแล้วก็ไม่รู้จะเชื่อว่ากระไร  ถ้าจะดูแต่เพียงเผินๆ  ภายนอก  ใจก็ให้นึกไปว่าทุกคนสบายดีอยู่แล้ว  แต่ถ้าจะดูซอกแซกไปถึงก้นครัว จะว่าทุกคนสบายนักก็ไม่ได้

2023英語能力指数

11月27日付のネットニュースで、スイスの英語教育会社「EF  Education First)が発表した「2023英語能力指数」の記事を読んだ。調査に応じた非英語圏117ヶ国のうち日本は87位。しかもここ10年間、どんどん低下の一途をたどっているとのこと。

効果が出ない日本の英語教育が起因していることは誰しもが分かっている。であるならば、個人が最適なる方法を模索して英語力をつければいいことだ。シンガポール人の中には、「日本の大学は英語を教えないんだね」と言っているらしい。

いずれにせよ、今は勉強のツールが豊富。英語を話す機会が無いという言い訳はもはや通用しない。言わぬが花? そんなことではいつまで経っても外国人とは会話ができない。まずは喋る。喋る。喋る。来年こそは寡黙の壁を打ち破ろうではないか。

少年と私

日曜日の或る日、自動販売機の前に父親と少年が立っていた。彼らはなかなか買おうとしない。少々急いでいた私は「お先に失礼」と言って水を買おうとすると、少年が言った。「それよりもこっちのほうがおいしいよ」と。「そうね。でも高いからいや」と私。

普通の水を選んだ私は少年がボタンを押したがっているのに気づいた。そこで彼に押す機会を与えた。ペットボトルを取り上げた私は数歩離れたところでふたを開けようとしたが開かない。そうだ、少年にお願いしようと思った。彼は気持ちよく開けてくれた。

この間、父親は何も言わず立っていた。少年は少年でごくさりげなかった。私もさりげなさを通した。見知らぬおばあちゃんを相手にした少年のわずか数分の場面。それを見て一番喜んだのは寡黙なる父親だったかもしれない。

今日のタイ語作文

1.憧れるのはやめましょう。

2.簡単に諦めてはいけません。

3. 自分の意見をしっかりと持ちなさい。妥協はだめです。

4.データを集めて分析しなさい。

5.困った時、相談できる人がいますか?

6.皆で協力して街の美化と防犯のために尽くしましょう。

吊り魚(ปลาตะเพียนสาน)

昨日、NHKのBS番組(再放送)で「世界ふれあいの旅 アユタヤ」を見た。コロナ前に取材されたものだから、アユタヤの人々の表情が実に良い。近所のおばちゃん達が集まって来て一人の赤ちゃんの面倒をみる。「แม่は働きに行っているからね」、と皆が言う。

なかでも、貝多羅葉(ใบลาน)を編んで吊り魚(ปลาตะเพียนสาน)を作っている初老のご夫婦の表情が良かった。日本の吊り雛のようなこの吊り魚は、赤ちゃんをあやすための飾りだそうだ。かつて私もお土産として頂いたことがある。健康を祈願するものとして。

50年以上前に初めて行ったアユタヤ。小さな駅舎から出ると、輪タクが2~3台いただけ…..。それから急速に観光地化していった。そして工業化していった。2011年の洪水で工場が水につかった後、工場移転が始まった。アユタヤが静かな古都に戻るのはいいことだ。

年末年始のお休み

少し早いようですがお知らせいたします。年末年始のお休みは以下の通りです。

12月22日(金曜日)~1月8日(月曜日)

今年はコロナ禍の規制がとれて普段の生活に戻りましたが、いろいろな変容が見られます。政治、経済、文化、スポーツ、さらには、国際情勢、いずれをとっても以前とは異なる様相を呈しており、ついて行くのが容易ではありません。しかしながら我々は根気よく言語を学び続け、世の中の動きをしっかりと把握しましょう。

 

今日の語彙

「นคร」が入った以下の県名を何も見ないで書いてください。

1.ナコーンシータマラート(*ナコーンシータムマラート)

2.ナコーンパトム

3.ナコーンナーヨック

4.ナコーンラーチャシーマー

5.サコンナコーン

6.ナコーンパノム

7.ナコーンサワン

或る演劇人から

「2023年の皆さまへ」という封書が或る演劇人(日疋士郎氏)から届いたのは先月であった。文面を抜粋するとこうである。

~コロナの3年半、一度も公演やライブを中止することなく走って来ましたが、財政的身体的な疲弊は大きいです。感染症対策下、100席の劇場にお客様が10人ということもありました。<中略> 沢山の劇場が、俳優が、スタッフが廃業してゆきます。そして、沢山の飲食店が、商店が閉店してゆきます。

文化は余裕のない時に切り捨てられることを痛感しています。…..外食も、音楽も、詩も、演劇も。しかし、今ほど文化が必要な時はないとも強く思います。….一度失ったらすぐに立て直せるものではありません。沢山の人がそのことに気づき始めた時は遅いのです。~

抹茶茶碗の行方

或る女性が抹茶茶碗をいくつか所有していた。彼女は邪魔くさいと思って共箱を全部捨ててしまった。彼女の死後、娘さんがそれを引き継いだが、茶碗は不要ということで、私の茶道講師のもとにそれらが送られて来た。

共箱が無い茶碗を茶道講師は稽古場に持って来られ、弟子達にじゃんけんをして選びなさいと言った。弟子達もすでに茶碗を所有しており、余計なものは増やしたくないと言って欲しがらなかった。

結局、どうでもいいと思っていた私のもとに茶碗が2椀、預けられた。「萩焼だから、使えば使うほど少しずつ色が変わり、味が出て来ますよ」、と茶道講師。突然に舞い込んで来た茶碗。さあ、あと何年、如何にして付き合うべきか?