ヒュッゲ(デンマーク語)

『挿花』(華道小原流刊行 2021年12月号)に家元がコロナ禍に於けるエッセイを書いておられる。2年前のことだが、その頃は、「おうち時間」とか「巣ごもり」という言葉が流行っていた。世界中へ行かれる家元は、「ヒュッゲ(デンマーク語)」に関する解説を次のように紹介している。

~ヒュッゲ(Hygge)とは、デンマーク語で「居心地のよい雰囲気や時間といった意味を持つ言葉です。北欧の人々が、日々を幸福で豊かに過ごすための考え方で、背景に「背伸びせず、等身大の自分を重んじ、むやみに他人を羨んだり、自分と比較しない」という価値観や思想が凝縮されているそうです。~

なかなかに含蓄の有る言葉だ。「日本語ではぴったりする言葉が無いが、しいて訳せば、快適や幸福が当てはまる」と家元。タイ語だと「สบาย」だな。ものたりないと思うならば、「สบายๆ」と反復してみてはいかが?

今日の翻訳

『เมื่อคุณตาคุณยายยังเด็ก』(ทิพย์วาณี สนิทวงศ์ ฯ / บริษัท การพิมพ์สตรีสาร จำกัด  พ.ศ.๒๕๒๐)の「ยาสีฟัน」から出題する。

1.เมื่อคุณตาคุณยายยังเป็นเด็กๆ อยู่นั้น คนแก่ๆ และไม่แก่ที่กินหมากจนปากเปรอะฟันดำนั้นมีอยู่มากมาย ยิ้มแต่ละครั้งอวดดำมืด

2.พวกนี้ตื่นเช้าไม่สีฟันด้วยแปรงหรือด้วยกิ่งข่อย  แต่เอาเปลือกหมากนั้นสีๆฟัน แล้วอมน้ำขลุกๆบ้วนทิ้ง

3.ไม่ค่อยเห็นความสำคัญของการแปรงฟัน เพราะมัวแต่คิดว่าอมหมากนั้นสำคัญกว่า บางคนอมหมากแล้วนอนหลับไป  เผลอกลืนเอาหมากเข้าไปก็มี  กว่าจะรู้สึกตัวก็เข้าไปอยู่ในท้องแล้ว

4.แต่เด็กๆ ที่ไม่ได้กินหมาก ก็มีแปรงสีฟันใช้กันแล้ว ยาสีฟันสมัยก่อนที่นิยมกันมากที่สุดก็เกลือป่นนี้เอง  ตื่นเช้าขึ้นมาก็เอาแปรงจิ้มเกลือในโถเค็มๆ แปรงฟันจนสะอาด  เกลือนี้รักษาฟันให้ทนทานดี  ทั้งราคาก็ถูก  ซื้อสตางค์เดียวใช้กันทั้งบ้านตั้งเป็นเดือน

5.ยาสีฟันที่เป็นผงๆ ก็มีขาย แล้วช่วยให้ฟันขาวและมีกลิ่นรสพิมเสนหอมดี  น่าใช้กว่าเกลือแต่ต้องเสียสตางค์ซื้อ

去来

茶道に於いて亭主は茶杓の銘を用意して点前に臨まなければならない。毎月、趣向をこらした銘を考えるとなると結構疲れる。しかし、「お道具拝見」の席においては、銘をさりげなく口の端にのせるのが自然体で良い。

12月にふさわしい銘を調べてみると、それはそれはたくさん有った。例)埋火(うずみび)、薄氷(うすごおり)、風花(かざはな)、閑居(かんきょ)、寒燈(かんとう)、去来(きょらい)、寒紅(かんべに)、蓑虫(みのむし)、白鴈(はくがん)、都鳥(みやこどり)、等々。

上記の銘はいずれも初冬を感じさせるものである。人によって好みが異なるであろうから優劣はつけがたい。私の場合は「去来」を選ぶ。2023年の出来事が衝撃的すぎて頭の中は整理がついていない。しかし、ものごとは去り行く。そして次なるものがすぐそこまで押し寄せて来ている。

カフェ チャイハナ光が丘

昨日、光が丘へ行ったので、5年ぶりに「カフェ チャイハナ光が丘」に寄ってみた。閑静な住宅街の中に在るその店は果たしてやっているや否や? 心配しながら行ってみると、「Open」という文字が見えた。だが、玄関で何回も「こんにちは」と言っても、誰も出て来ない。

「部屋の中までお入りください」という案内文を読んだ私は中まで進んだ。亭主は居た! だが腰がかなり曲がり、動きが悪かった。「食事は何もできません。ケーキもありません。それでよければ」と亭主。「では紅茶だけお願いします」と私。紅茶が出て来るまで時間がかかった。そして、なんと冷凍ケーキが出て来た。「売り物ではありません。サービスです。溶けるまで時間がかかりますよ」と彼は言った。

彼と話していると、「こんなに年をとって、いかん、いかん」と言うので、彼の出身地を尋ねてみた。鳥取出身であった。京都大学で西洋史を学び新聞記者になったそうだ。インドネシアに特派員としても行っていた。とてもインテリな方だ。御年83歳。

 

今日のタイ語作文

1.記者会見で長々と質問する人は嫌われる。

2.要点を簡潔にまとめて質問すべきだ。

3.答える側も、質問されている最中に明確な答えを考える必要が有る。

4.首相の記者会見で、幹事社の質問と首相の答弁はいつもつまらない。

5.日本人の答弁に関して、外国人特派員はいかなる印象を持っているのであろう?

無事是貴人

昨日の茶道教室の床の間には、「無事是貴人」の掛け軸、そして、「兎の香合」が飾られた。今年の干支である兎に別れを告げ、「また12年後に会いましょう」という送り干支が茶道では行われる。次の兎は2035年。果たしてどんな時代になっているであろうか?

「無事是貴人」の意味を調べてみると、こう書いてあった。「どんな境遇にあっても、あたりまえのようにしていける人こそが貴ぶべき人である。臨済禅師が説くところの<無事>とは、やみくもに外に向かって求める心を捨てきったさわやかな境涯なのです」

泰日文化倶楽部の今年の授業はあと3週間のみとなった。「無事是貴人」の禅語を実践すべく、おだやかに師走を過ごしたいものである。

反古にする

昨日、夕食をつくりながらTBSの「報道特集」にチャンネルをあわせていると、若いアナウンサーがイスラエル問題で「~はんこにした」と読んだ。「判子?」 いや、それは有り得ない。「反古にした、であろう」とすぐに気がついた。

しかし、TBS側からは訂正が入らなかった。そのまま報道を続けるのかなあと思っていたら、約5分後、訂正が入った。アナウンサーの読み方をチェックする人が必ず近くにいるはずだから、その人ですら気づくのに時間がかかったのであろうか。いずれにせよ、誰かが指摘したのであろう、ちゃんと謝罪が有って一件落着。

よくよく考えれば、マスコミ関係の人達は世代交代をしており、私から見れば、皆若い。若い人達にとやかく言われるのが嫌だから、かなり前に私はテレビの裏方の仕事を辞めた。若い人達は技術は有るだろうが、日本語もしっかりしてほしい。正しい日本語を守るのも報道のつとめだから…….。

今日の語彙

タイ語の第1音節に「ำ」という母音を有するタイ語がたくさん有る。第2音節に来るタイ語を下線上にすらすらと書き、さらに意味を併記しなさい。

A)

1. กำ_______   2.กำ_______

3.กำ_______   4.กำ_______

B)

1.ตำ________  2.ตำ_______

3.ตำ_______   4.ตำ_______

C)

1.ลำ_______   2.ลำ_______

3.ลำ_______   4.ลำ_______

D)

1.สำ_______   2.สำ_______

3.สำ_______   4.สำ_______

E)

1.อำ_______   2.อำ_______

3.อำ_______     4.อำ__________

 

元タイ人講師の英語

私が一番親しくしている元タイ人講師は日本の紅葉を撮影するために2ヶ月間、来日していたが、昨日、無事にタイへ帰ったというラインを送信して来た。我々の交信はタイ語を使ったり、英語を使ったりと、その時の気分で使い分けている。

I arrived Thailand this morning. Thank you very much for your warm welcome and everything. With love.

彼女は弁護士だから若い頃から英語力は抜群。だが、帰国したばかりだからここでは簡単な英語で済ませている。私としては彼女の気持ちがこもっているのが見てとれて嬉しい。英語であれ、タイ語であれ、短文でいいから、まずは自分の気持ちを素直に伝えられるようにしたいものだ。文法を考えたり語彙をひねくりまわしたりすると疲れてしまい、書くのが嫌になる。ささっと表現することから慣れ親しむのが良い。

タイ人の英語ランキング

先日に引き続き、非英語圏の成人を対象とした英語能力を話題に取り上げる。グローバル教育機関が実施した英語能力ランキング「EF試験」の結果(2022年10月10日現在)を見ると、タイ人の英語は112国のうち、100位と出ていた。

果たしてそうであろうか? 調査対象の選び方にも問題があるような気がする。タイの英語教育は熱心だといつも感心しているだけに、このような結果には首を傾げてしまう。私が接するタイ人達はエリートが多いから英語が上手だ。語彙力も有る。英語を駆使して論理的に喋っている。

ランキングが低いのはタイ全土の平均値を採っているからであろう。したがって、順位に神経質になることはない。英語を喋ろうとする意欲を比較すると、タイ人は日本人以上だ。理由はタイが日本よりも国際性に富んでいるからだと思われる。