先月、仕事先でお会いした男性が、少しだけタイ語を発音したので、タイ語を習った時期を尋ねると、「20年前です」と答えた。今でも覚えている単語を言ってもらうと、「こんにちは」、「ありがとう」、「ダメ」だけであった。謙遜して言っているのかと思ったが、どうやら本当にすっかり忘れてしまったらしい。
先日、元生徒達と新宿のタイ料理店「モモタイ」へ行った時も、彼らの発音がかなり落ちていることにがっかりした。「旅行で行った時に通じればいいんです」と彼ら。私はあえて反論しなかった。
昨日、「モモタイ」でバイトをしているM子さんが個人レッスンを受けに来られた。私はまず彼女の単語力をチェックした。彼女は「こんにちは」と「ありがとう」しか知らないと言った。だが、私は彼女の中に眠っているであろうタイ語を引き出したところ、次から次に出て来た。90分のうちに、30語ばかり引き出すことに成功。だが、いかんせん、メニューに書かれたカタカナ・タイ語であった。それを磨いてあげるのが私の仕事である。
今日の宿題
来年の今日(7月24日)、「東京オリンピック2020」が開催される。そこで、今日の宿題は、オリンピックに関係する単語をタイ語で書いてみよう。
1)開会式 2)閉会式
3)選手村 4)審判
5)オリンピック組織委員会 6)ボランティア
7)金メダル8)銀メダル
9)銅メダル 10)国旗掲揚
11)聖火 12)陸上競技
13)トライアスロン14)マラソン
*その他の競技について、自由に列挙しなさい。
新宿の小さなタイ料理店
先日、元生徒さん達と新宿の小さなタイ料理店へ行った。店の名前は「モモタイ」。店のロゴマークが、桃色の象であったので、おそらく「桃色のタイの象」から付けられたもののようだ。白象は高貴だが、桃色の象は、あえていえば、可愛い!
このタイ料理店は小皿で安く提供してくれるから、何種類でも頼みやすい。若いお客さんが次から次に来ているのも納得。
一緒に行った元生徒さんがお店で働くタイ人と、彼の奥さんを紹介してくださった。そして、「タイ語を習うのであれば、吉川先生に教わるのが一番ですよ」と、やけに力を入れて宣伝してくださった。
すると、美肌の奥さんがその話を真に受けて、本当に泰日文化倶楽部に習いに来ることになった。
タイ語を勉強したいという気持ちが一番高まっているところに、私が現れたから、話は即決。新宿の小さなタイ料理店で、とても素敵な出会いが有った。
墨の世界
昨日、「第71回毎日書道展」を鑑賞しに上野の東京都美術館へ行った。上野駅から美術館までは大勢の人でごった返していたが、館内は静かでよかった。そして、<墨の世界>に入ると、清涼なる空間にほっとする。日曜日なのに鑑賞者はまばら…..。
私は毎年、この書道展に行っている。何故ならば、茶道講師の作品が毎年、入選し、講師から招待状をいただくからである。
習字は小学校や中学校の時に、クラスみんなで習ったことはあるが、好きではなかった。いまだに書道の先生が朱を入れて直してくださる光景がふと思い出されるから、朱の字のインパクトは強い。
茶道講師に感想をラインで送った。「美しく、静謐なる漢字の連なり! さんずいの漢字は、さんずいが跳ねる遊びが楽しい。春や文、等々の漢字は、いずれも、はらいが伸びやか。全ての漢字に心地よい緊張感が有り、しかも調和を醸し出しています。墨の色もとても良かったです」
小テスト:1)墨 2)万年筆 3)筆 4)ボールペン
5)ペン1本 6)紙3枚 7)書道展
移植というタイ語
昨日は、指輪先生に急用ができたため、急遽、パック先生に代講を依頼した。4コマを担当することはきついので、「タイ語初級 土曜日16:10」のクラスを手伝った。
パック先生は医大の6年生だ。手術現場の研修が続いているとのことなので、「移植するというタイ語は何と言いますか?」と尋ねてみると、「ปลูกถ่ายอวัยวะ」と白板に書いてくださった。このクラスは英語の勉強も同時にやっているので、「transplant」と書いてくださった。
ปลูก=plant, ถ่าย=trans, だから、どうやら英語を翻訳した単語であるようだ。อวัยวะ=organは器官だから、結果において、臓器移植という意味になる。
パック先生も来年は卒業されて医師になり、どこかの研修医になられる。アメリカの病院での研修もすでに予定に入っておられるとのこと。泰日文化倶楽部を去るのもそう遠くはない。彼が教えに来られている間に、医学用語をたくさん習得しようと思う。
今年の夏休み期間
今年の夏休み期間は、8月8日(木曜日)から8月21日(水曜日)までの2週間である。毎年、間違って教室に来られる生徒が2~3人、おられるので、今年は早めにブログでもお知らせすることにした。
ところで、「タイ語入門 金曜日18:00」のクラスは、昨日の授業をもって、2ヶ月の長期休みに入った。理由は、日本語学校で日本語教師をしておられる生徒さんが、3ヶ月間の夏休みに入っており、家庭サービスをしたいということであったので、それを了承。
昨日から蒸し暑くなった。もう夏休みが欲しい! これが誰しもの内なる願いだ。しかし、仕事はこなしていかなければならない。仕事、仕事、休み、休み。そう唱えながらの毎日。
問題は休みが多いと、せっかく学んだタイ語が飛んでしまうことである。タイ語の力を維持するために、休み中であれ、学ぶ意欲は持ち続けよう。
鰻
今年の「土用の日」は7月27日だそうだ。だが、昨日、一足先に池袋の鰻店へ行って精力をつけた。この店は60年間、経営しているが、そのうちの45年間、私は通っている。
ところで、先月、元生徒さんから久々にメールが送信されて来た。何と彼は今、バンコクの鰻店で店長としてタイ人従業員達を束ねて、大いに頑張っているとのこと。彼のブログを読むと、いろいろと苦労が絶えないようだが、それは今後、血となり肉となることであろう。
タイ語で鰻は「ปลา(魚)+ ไหล(流れる)→ ปลาไหล」。「ปาก(口)+ ปลาไหล(鰻)」という表現は、「次から次へと休むことなくよく喋る」という意味になるようである。
小テスト:1)涙が流れる 2)鼻水が出る 3)血が流れる 4)よだれが出る 5)汗が出る 6)水が流れる 7)試合が流れる
ガネーシャ神
昨日会ったタイ人と話していると、彼女の口から「プラピカネート」という単語が飛び出した。あまり聞いたことがない単語だ。しかし、彼女が、「ピカネート、ピカネート」と数回繰り返し言ってくれたので、やっと「ガネーシャ神」の映像に結びついた。バンコクのインド寺院にお参りをした時のことが思い出されたからだ。
ピカネートは、タイ語で「พิฆเนศ」と書く。ガネーシャ神は商売の神様としてよく知られているが、サンスクリット系列の単語をタイ語で書くとなると、なかなかに難しい。
『タイ日辞典』(冨田竹次郎編)を引くと、見出し語としての「พิฆเนศ」 の次に来る単語は「พิฆาต ピカート」。この意味は、「殺す、駆除する、破砕する」と出ている。「殺人=ฆาตกรรม カータカム」という単語がすぐに浮かぶ。
ガネーシャ神は芸術の神様でもあるそうだが、破壊の神様であるシヴァ神の子だから、良きにつけ悪しきにつけ、相当に威力をお持ちなのであろう。
今日の宿題
今日、タイでは「入安居」の日。そこで、今日の宿題は仏教に関する単語をタイ語で書いてみよう。
1)入安居 2) 出安居
3)出家する4) 還俗する
5)仏塔6) 本堂
7)経典8) 読経する
9)僧衣 10) 頭陀袋
11)住職 12) 大僧正
13)仏教 14) 仏教を信仰する
15)仏像 16) 仏像に金箔を貼りつける
17)寺の境内 18) 線香・ろうそく・蓮の花
19)上座部仏教(南伝仏教)20) 大乗仏教
タイの生姜茶
先週、指輪先生(อ.แหวน)から乾燥した生姜茶をいただいた。指輪先生は現在、お住まいである大学の寮の中で、タイ料理やタイのお菓子を作り、一人で楽しんでおられる。
「先生、この生姜茶も寮でお作りになられたの?」と尋ねると、前回、タイに帰省した時に作ったものだとのこと。それを聞いて、日本の生姜ではなくて、タイの生姜(ขิงไทย)であることに、私は興味を示した。
このところ、東京は日照不足が続いている。太陽を見ないと、なんだか元気が出ない。そこで、昨日はタイの生姜茶を試してみることにした。
「とびきり辛い。体どころか、頭の隅々まで効く、効く!」という感想が第一だ。これまで飲んでいた日本の「しょうが湯」には、砂糖、ぶどう糖、澱粉、等が入っているが、タイの生姜茶は生姜だけで勝負。タイで一番辛いと言われているあのネズミの糞の唐辛子(พริกขี้หนู)に負けていない。さすが、ขิงไทย(キング・タイ)だ。
