生徒さんの翻訳を添削していると、「ภ้กษา パックサー」という単語に出くわした。ほとんど見かけることが無い単語だ。前後の文脈から、「食物」という意味であることは推測できた。辞書で調べると、サンスクリット、パーリ語系列から来た文語であった。
それにしても、「ภาษา パーサー 言語」という単語と、なんとまあ字面が似ていることか!
穿った見方をするならば、「パーサー 言語」は、すなわち、人間にとって、「パックサー 食物」と同格に位置するものかもしれない。
いや、待てよ。他にも似たような単語が有る。「ภาษี パーシー 税金」、及び、「ภาระ パーラ 責務」だ。これらも我々人間につきまとって離れないものだ。
いろいろな「ภาพ パープ 状態、図、絵、像」を描きながら、人生は進んで行く。
今日の作文
今日の出題は、ごくごく基本に戻ってのタイ作文です。
1. 春と秋とではどちらがお好きですか?
2. あなたはスポーツ派? それとも音楽愛好家?
3. 賃貸の利点を3項目、列挙してください。
4. マイホームには、長所と短所が有ります。
5. 道路の反対側に高層マンションが建ったので、眺望が悪くなりました。
6. 最近、上階に引っ越して来た家族の騒音に耐えられません。
7. 今年はおそらく親戚に会わずじまいになりそうです。
10月の色
数日前、夏物を片付け、冬物の洋服を出した。いわゆる「衣更え」である。四季が有る日本では古来からの必須作業だ。面倒ではあるが、気分転換になってよい。
着物の世界もすでに「袷(あわせ)」に入った。裏がついている着物だが、八掛(はっかけ)、もしくは、裾まわしと呼ばれるところは、歩くたびに着物の裾の裏がちらちらと見えるから、ここにお洒落心を集中させる人が多い。
ところで、着物にとっての「10月の色」は以下の通りだそうである。タイ人に説明するつもりで、タイ語に訳してみよう。
1) 小豆色 2) 枯葉色 3) さび朱色
4) 黄土色 5) 古代紫 6) 藍色
準備万端
今日の午前10時頃、大塚へ行く用事が有ったので、外国メディアも取材に来るほど有名なおにぎり屋さんへ寄ってみようと思って行ってみた。ところがシャッターは下半分だけしか開いていない。腰をかがめて中の方を見ると、店の人達が準備しているのが見えた。
一人はカウンターを丁寧に拭き、また一人は箸などを用意していた。もちろんコロナ対策のため、念入りにしている様子が伝わって来た。
ネットで店の情報を調べると、開店は午前11時半。あきらめてその場を去ったが、彼らの準備姿が目に焼き付いた。繁盛している店は違うなあ。もう少しすれば、美味しい魚沼産コシヒカリが炊き上がることであろう。
商売にはしっかりした準備が必要だ。とても勉強になった。
ラーマ9世崩御から4年
昨晩、タイから長文が送られて来た。動画も添えられていたが、映像はラーマ9世御夫妻が来日された時のものや、在位60周年記念に天皇・皇后(当時)が国王御夫妻と握手しておられる映像が編集されている。そういえば、ラーマ9世が崩御されてから今日で4年になる。文章の冒頭部分を引用するので翻訳してみてください。
1.ใครใจไม่แข็ง อย่าเพื่งรีบดูนะครับ เดี๋ยวพอเสียงขลุ่ยขึ้น ท่านจะน้ำตาไหลเหมือนครู เพลงนี้ชาวญี่ปุ่นเล่นถวายตอนช่วงงานพระบรมศพครับ
2.เขาก็ช่างไปหาพระบรมฉายาลักษ์หายากสมัยเสด็จฯประพาสญี่ปุ่นมาประกอบเพลงได้ด้วย
3.พอเห็นเขาใส่ชุดไว้ทุกข์มาเป่าขลุ่ยและเล่นโกโตะเพลงนี้ให้อย่างตั้งใจแล้ว มันกลั้นน้ำตาไม่อยู่จริงๆครับ
4.การเลือกเพลงนี้ก็มีความหมายเป็นพิเศษสำหรับจิตใจชาวญี่ปุ่นนะครับ คนญี่ปุ่นเขาเป็นชาติที่ลึกซึ้งครับ
帆立&いなり寿司
昨日、小原流横須賀支部の華展を鑑賞するべく横須賀へ行った。会員50名が思い思いに生けた秋の花々を見て、しばし優雅な気分に浸った。
横須賀へ行くと必ず呉服屋に寄り、思い出となるべき小物を買うことにしている。昨日はいつか使うであろう帯締と白足袋を購入。店主が飼っている子犬が私に寄って来て、「ありがとう」と言わんばかりにしっぽを振ってくれた。
そして、必ず回転寿司に寄り、鮮度のいいネタを握ってもらう。帆立、中トロ、イワシ、〆サバを注文。そして、縁起をかついで、いなり寿司を買って帰った。
これには訳が有る。10月3日から開講した「タイ語入門 土曜日10:30」のクラスに6名の生徒が正式に入会してくださり、いよいよ帆を上げて正式に出航することができたからである。6名中、なんと4名が女子大生! 語学に対するセンスは十分に備わっている。しっかり指導してあげよう。
今日の宿題
タイ語では、「~の時」という表現がいくつか有る。それらを自由に選びながら、次なる日本語の前半に続く文章を好きなように加筆し、全文をタイ語で完成させなさい。
1.会社から退職を迫られた時、
2.留守中、泥棒に入られたのがわかった時、
3.コロナで友人の見舞いに行けない時、
4.タイ語の発音がなかなか上手にできない時、
5.希望する大学に入れない時、
6.結婚相手がどうしても見つからない時、
7.株価が暴落した時、
早稲田通りのベトナム料理店
泰日文化倶楽部が入っている雑居ビルの前を走っているのは早稲田通りだ。ラーメン街道としても有名だが、ラーメンばかり食べていては体に良くない。そこで、昨日はベトナム料理を食べることにした。
ベトナムのサンドイッチは主食としては物足りない。秋雨で寒かったのでフォーを食べて温まりたかった。初めて入った店だが、入ってみて思い出した。そこはかつては蕎麦屋であったなあ…..。居抜きで借りて、ベトナム提灯を天井からぶら下げている。そして、ベトナムの人形をたくさん並べているので、雰囲気だけはベトナムだ。
それに驚いたことは、ベトナム人がたくさん食べていたこと。高田馬場にある日本語学校の生徒達に相違ない。対面授業が始まり、みんな高田馬場に戻って来た。
近くにはタイ料理店もあるがわずかに1軒だけ。この勢いだと、ラーメン街道あらため、フォー街道になるかもしれない。
滑舌をよくしよう!
テレビの画面を見ないで音声だけを聞いていると、日本語の発声の劣化を感じる。プロのアナウンサーしかり。レポーターには全く期待できない。ましてや一般人をや。発音がはっきりしない人が何と多いことか。外国語の勉強以前に我が日本語の発声訓練をする必要が有る。
問題は「滑舌の悪さ」だ。マスクをしているから、ますます口の周囲の筋肉を動かさなくなった。巣ごもりで人との会話も減少。これは憂慮すべき現象と言えよう。
ジムへ行ってトレーニングをするが如く、語学教室に通って、大いに発声をしよう。日本語と外国語とでは口や舌の筋肉の使い方が異なるが、それはそれとして、とにかく横隔膜を震わせて意識的に発声することを心掛けようではないか。さもなければ、コロナが終わってマスクをしなくてもよい時期が来た時、顔の半分が老化しているかもしれない。
特に女性の皆さんに喚起したい。常に明瞭なる発声をして滑舌をよくし、「発声美人」になろう!
タイ語の読解力
2年前からバンコクに駐在している元生徒さんから、昨日、タイ語で書かれたニュースとともに、次なるラインが送信されて来た。
「タイの学生の就職難は深刻なようで、政府が新卒者対象に給料の50%を国が補填すると言っているみたいですが、合っていますでしょうか? まだちゃんと読めてないんですが…..」
そこで、私は送られて来たニュースを一読。そして、彼にすかさず返信した。
「読解力、OKです!」
「国が補填するなら弊社でも新卒一人採用しようかと悩んでおります。でもちゃんと国が支払うかはわかりませんが….。先般の国民一人3,000バーツも支払われていない人を沢山見てますので」
これに対して、「期待しないほうがいいですよ」と、私は付け足した。
彼は泰日文化倶楽部に在学中、とても熱心にタイ文字を読んでおられた。今、タイでのビジネスで非常に役に立っている。
