ヤラセ会見

 Y!ニュースの見出しで、<菅首相「ヤラセ会見」疑惑 挙手していない記者が指名される″珍事″の目撃証言>というのを見て、それに対するコメントが延々と紹介されていたので読んでみた。そして、一般的日本人の菅首相記者会見に感じる不満に私も全面的に同感だ。

 菅首相の記者会見を私は期待しないで見る。どこを向いているかわからない目つきを見たくないから、画面はもう見ない。その代わり、彼の滑舌の悪い日本語にいやいや耳を傾むけ、果たしてきちんと答弁しているかをチェックする。「まだ答えてくれていませんが…」と質問した某記者が促すと、新しい女性報道官が「再度の質問はおやめください」と遮った。その時点で、過剰接待を役得としていた前女性報道官と似たり寄ったりだと思った。

 ヤラセ会見はこれからも繰り返される。コメントには「茶番だ」とも書かれていた。「カカシだ」とも書かれていた。記者会見の中継を見ていた小学生が、「この人、先生に叱られないの?」と父親に言ったそうだ。何故ならば、答弁にならない答弁を繰り返しているから。

 

今日の作文

東京の梅雨明けは7月19日頃だそうだ。あと10日は梅雨空を我慢しなければならない。さあ、いつものようにタイ語と英語で書いてみよう。

1.あなたにとって、気分転換の方法は何ですか?

2.近所の神社まで散歩して行き、静寂な雰囲気のもと、大木を根本から見上げることです。

3.切手博物館へ行き、ジャンルごとによくまとめられた世界の切手を何種類も見ることです。

4.おつまみを作り、夕方、自宅で一人酒を愉しむことです。

5.使い古したタオルを、ミシンではなく手縫いをし、雑巾を何枚もつくることです。

政治家の仮病

タイ語で「仮病を使う」は、แกล้งป่วยという。แกล้ง(振りをする)+ ป่วย(病む)の2つの単語を並べればよい。念のために辞書で調べてみると、面白い表現が書かれてあった。

 それは、政治家が常套手段で使う仮病についてである。政治家の仮病は、ป่วยการเมืองと言うそうだ。ป่วย(病む)+ การเมือง(政治)から構成されている。学校や会社へ行くのが嫌で仮病を使う場合、ป่วยการเรียนとか、ป่วยการทำงานとは言わない。ลาป่วย(病欠)で十分である。

 いずれにせよ、どこの国の政治家も汚い。政治家に関係する悪事の表現を集めれば、それはそれで立派なミニ辞書ができることであろう。

或る生徒さんの述懐

「月曜日18:00クラス」は4月中旬から6月中旬まで2ヶ月も休講にしていたが、蔓延防止宣言がなかなか解除されないので、生徒達もさすがにそれを気にすることはやめにして、授業に戻って来られた。

 久々にお会いした生徒達の一人が次のような話をされた。「毎日のようにタイ人とラインで文面を送信し合っています。ですからタイ文字はすらすらと打て、語彙もどんどん増えたのですが、たまにタイ人とライン電話で話すと、なんで発音が下手なの? それだけの文章がタイ語で書けるのに、と言われてしまいました」

 それを聞いて、私はなるほどと思った。やはり発音は肝心。教室に来て、先生に矯正してもらうことで、タイ語の発音を磨く必要が有る。

今日の翻訳

今日は「สักวา」と言う形式(4脚=8言x8句)を有する詩(กลอน)を訳してみよう。これは、冒頭に“สักวา” という単語で始まり、そして、最後に“ เอย”という単語で終わるタイの詩である。(出典=『ค่าของคน』โดย ช่อทิพย์ สิริลักษณ์)

1. สักวาเกิดเป็นคนบนโลกกว้าง จงเร่งสร้างชีวีให้มีค่า

2.ทุกขณะก้าวผ่านกาลเวลา เตือนตนว่า “จะทำดีให้ชีวัน”

3.แม้เลือกเกิดไม่ได้ดังใจคิด แต่มีสิทธื์เลือกทางการสร้างสรรค์

4.ค่าของสัตว์วัดที่ร่างแตกต่างกัน ค่าคนนั้นวัดกันที่ชั่ว-ดีเอย

都電早稲田駅界隈

昨日、午前中に個人レッスンが入った。楽しく授業をした後、都電早稲田駅近くに在る創業1919年の日本蕎麦店「金城庵」へ行った。だが、あいにく席が空いてなかった。そこで、早稲田大学の裏通りを散策。ベトナムのサンドイッチ店(バインミー)も見かけたが、結局、韓国料理店に入ることにした。

 店内には男性客が2名だけ。かなり離れて座っていた。早稲田の学生っぽかった。私のあとにやはり学生らしき若者が時間差でぽつり、ぽつりと入店。一人の若者が「辛ラーメン」を注文。本人が食べたいのだからとやかくは言えないが、あまり栄養価はなさそうに思われた。

 昨日は日曜日だから学生が少ないのは当然だが、それにしても街が静かすぎる。オンライン授業をやめて、早く学生達が早稲田や高田馬場に戻って来て、若者パワーを街に吹き込んでほしい。そうすれば飲食店関係者もパワーがもらえて美味しくて安い料理が提供できる。

熱海の土石流

 昨日は早朝からテレビの画面の上に出る避難状況に気が気でなかった。東海・神奈川・房総に集中した大雨に関する報道に接し、それらの地域に住む親戚や友人達、そして、元生徒達のことが心配であったからだ。

 午後の授業に参加している時、スマホで災害ニュースをチェックすると、富士山の映像が背景に使われていたので、いよいよ富士山が爆発したかと思った。熱海で土石流が発生したとのこと。想像だにしなかった映像を見て、すぐにも個人レッスン中の生徒にこのニュースを知らせた。何故ならば、彼は国土交通省で働いている方であるからだ。

 彼の表情はすぐに変わった。彼は言った。「担当地域ではありませんから今すぐ緊急出動の声がかかることはないのですが、災害の規模によっては国内のどこへでも行かざるを得ません」

 タイ語と英会話の授業を個人レッスンで受けている彼はとても幸せそうだ。だが、災害ニュースで彼の自由時間はあっというまに緊張へ…..。平常時というものはなかなか無い。

今日の作文

直訳をするのではなくて、自分の考えを自由に取り入れて、面白おかしくタイ語で書いてみよう。

1.親の七光り

2.無くて七癖

3.七転び八起き

4.生後七日目に営まれる「お七夜」は、赤ちゃんが誕生してから初めてのお祝いです。

5.初七日は、死後七日目にあたる日に行われる葬儀後、初めての供養です。しかし、最近は荼毘後、その日のうちに略式で済ませてしまいます。

異名(ฉายา)

 異名のことをタイ語では「ฉายา」という。『タイ日辞典』(冨田竹二郎編纂)を引くと、「得度するときにつけてもらうパーリ語の法名。転じて、<あだ名>」と書いてある。各界に於いて強烈な働きを見せた人には、良い意味でも悪い意味でも異名がつけられるのが常だ。

 立花隆氏の異名は「知の巨人」。片や、彼によって政治家生命を絶たれた田中角栄は「(目白の)闇将軍」、とか、「今太閤」。長嶋茂雄は「ミスター」。松井秀喜は「ゴジラ」。美空ひばりは「御嬢」。淡谷のり子は「ブルースの女王」、梅沢富美男は「下町の玉三郎」。

 最近聞く異名のうち傑作なのはIOCのバッハ会長の「ぼったくり男爵」である。もうすぐ彼は来日する。広島訪問をゴリ押ししているそうだから、「ゴリ押し男爵」と呼んでもよかろう。今日も雨だ。自宅でいる人達はいろいろな異名を調べて、面白おかしく過ごそう。

後半をマイペースで過ごそう!

今日から2021年の後半がスタートする。竹の節目にたとえるならば、今年に入ってから2つの節が形成され、これから後、あと二つの節を作って行く節目のスタート地点に立ったような感じだ。ニュースに右往左往されないようにと自分に言い聞かせながらも、結局はなんの成果も得られない前半であった。近隣の家庭菜園の茄子がたわわに実っているのを見て、茄子に嫉妬する自分がいる。

 次はアメリカの詩人であるエミリー・ディキンスンの詩である。

 一つの心が壊れるのをとめられるなら/ わたしの人生だって無駄ではないだろう/ 一つのいのちの痛みを癒せるなら/ 一つの苦しみを静められるなら/ 一羽のコマツグミを/ もう一度、巣に戻してやれるなら/ わたしの人生だって無駄ではないだろう