バンコク今昔物語(3)

11月16日(日)、午前10時に、懇意にしている元タイ人講師の息子さん(サン君)が車で我々を国立博物館へ連れて行ってくれた。彼は私の家に50日もホームステイしたことがあるので、孫みたいな存在だ。

バンコク見物はやはり王宮前広場近くの国立博物館から開始と決めていた。しかし、元王妃の葬儀準備中の王宮前広場の様子も知りたかったので一石二鳥。切符売り場でシニア料金を希望したところ、タイ人の国民身分証の提示を求められた。日本人だと言うと、外国人にはシニアのサービスが適用されないと言われ残念。

国立博物館での鑑賞時間は1時間半だけと決め、サン君に12時に迎えを頼んだ。しかし11時50分頃、彼から電話が有り、駐車違反で捕まったから警察署に行って罰金を支払わなければならなくなったと言われどきりとした。あとで聞いた話だが、彼はトイレに行くため、警察官に許可を求めて駐車した。だが車に戻って来た時には前輪のタイヤがロックされており、別の警察官が警察署まで行って罰金千バーツを支払えと言ったそうである。しかし、「今、ここで支払えば500バーツでいい」と常套句。昔も今も全く同じだ。話を聞かされた老女3名は、サン君がかわいそうなので500バーツを彼に手渡した。

バンコク今昔物語(2)

バンコクは8年ぶり。コロナ禍以降、早く来たかったものの、なかなか時間が取れずにいた。今回は華道講師の他に、泰日文化倶楽部の現役の生徒さんが一人、同行したので、高齢者3名のツアーとなった。行きたいところをあらかじめ二人に尋ねた上で、私が旅行プランを練った。各自、旅の目的が異なっていたが、そこを何とかうまくまとめ、結果としてはそれぞれに100%に近い満足感を覚えることが出来た。

宿泊先はエラワン廟近くのホテルを選んだ。隣りがBig Cで、道路を隔てた向かい側がCentral World という非常に立地条件に恵まれたところ。このホテルは華道講師が好きなホテルであり、私にとっても思い出のあるホテルであった。

バンコク今昔物語(1)

11月15日10時35分、羽田を飛び立ち、15時過ぎ(現地時間)にスワンナプーム空港に到着。入管審査のため外国人用レーンに並んでいたら、私を手招きする係官が目にとまった。私の杖を見たからであろう。

彼のそばに行くと、突然、タイ語で年齢を聞かれた。「79歳」の「9 ガーオ」を強調して答えると、Priorityのレーンに行けと指示された。TDAC(タイのデジタル入国カード)を済ませているのでスイスイと通過できると思いきや、従来通り、時間がかかった。何故ならば指紋の読み取り機の反応が鈍かったからである。この話をあとでバンコク在住の元生徒に聞かせると、「先生の指が年齢のせいで油分が無かったのでは?」と嫌味を言われた。だが、同行者である華道講師も同じく時間を要したから、やはり機械が悪いと言いたい。

ターンテーブルで荷物が出て来るのを待っていた時、私の背後から「吉川先生!」と声をかける人物がいた。私にとってものすごくサプライズであった。彼のおかげで今回の旅がスムーズにスタートしたと言っても過言ではない。

今日の翻訳

タイ小学校2年生向けの副読本『พระพุทธศาสนา』(พ.ศ.๒๕๕๓)の第3章から出題する。

๑. คำว่า วิเศษ แปลว่า ยอดเยี่ยม เลิศลอย เช่น อาหารร้านนี้วิเศษมาก

๒. คำว่า ธรรมวิเศษ หมายถึง ธรรมที่ยอดเยี่ยมและธรรมชั้นสูง ซึ่งทำให้ผู้บรรลุสามารถละกิเลสได้

๓. โดยทั่วไปแล้ว ผู้วิเศษ แม้จะมีอิทธิฤทธ์ มีเวทมนตร์ คาถาอาคม แต่ยังมีกิเลส เช่น โลภ โกรธ หลง

๔. แต่ผู้วิเศษทางพระพุทธศาสนา หมายถึง ผู้บรรลุธรรมวิเศษที่ละกิเลสได้ด้วย เราเรียกว่า พระอริยะนั่นเอง

花はまた咲く

タイ旅行(11月15日~21日)に際し、携帯の写真の容量が足りなくなっているので、不要と思われる写真を削除している。私の場合、華道と茶道の写真が多い。いずれもかなり削除した。理由は華道講師から、「写真は撮らないほうがいいです。奥行がわかりませんから」と言われているからだ。華道講師の師匠が弟子達に向かって常に諭していた言葉だと聞く。

そう言えば、茶道は「一期一会」の精神を持って一服のお茶を点てる。写真に撮った茶道具はもう過去のもの。そう思うと、写真を削除することに何の躊躇も無くなった。

花はおのれの季節が来たら咲く。そうだ、毎年、咲くのである。今年もまた会えたねという歓びをいかに目や心に焼き付けていくかが肝心。そう思う。さらに敷衍して言うならば、すべての稽古事は記憶するというよりも、習う喜びや苦しみを自分の体に浸透させていくかが大切である。

物故者名簿

11月中旬に入り、街行く人々の服装がすっかり変わった。今年も秋はどこへやら….。喪中はがきをポストに見つけると、ああ、そんな時期になったかと思う。私は月に1~2回、ネットの物故者名簿をチェックしているが、最近は外国人の訃報が多すぎだ。日本人の名前がすっかり埋没してしまっている。10月24日に御逝去されたシリキット元王妃のことはこう書かれていた。

~シリキット、タイの王族[王太后、ラーマ9世王妃]、元摂政(1932)

非常に短い。人によっては数行にわたって長々と紹介されている場合がある。もっと簡潔にならないのであろうか? 人の価値は数々の肩書ではない。

今日のタイ語作文

1.新人講師のマイ先生はチュラロンコン大学歯学部卒の歯科医である。

2.現在は日本の文科省の国費留学生として、博士号取得を目指して研究の日々をおくっている。

3.タイ語を教え始めた時は表情が硬かったが、今はよく笑うようになった。

4.生徒達の日本語に慣れてきたようだ。

5.来年4月に実施される岐阜ハーフマラソンに出場するため、毎夕、墨田川沿いを2キロ走ってトレーニングをしているそうだ。

พ้นนรกญี่ปุ่น

日本では11月6日に大変に由々しきニュースとして報道されたが、タイでは『ไทยรัฐ』紙(11月7日)が、入管に自ら行ったタイの少女(12歳)のことについて次なる記事を載せている。以下に引用することを『ไทยรัฐ』紙にお許し願いたい。

見出し=ช่วยดญ. วัย12 พ้นนรกญี่ปุ่น แม่พาค้ากาม ทิ้งที่ร้านนวด

記事=สุดหดหู่ เด็กหญิงไทยวัย12 ปีถูกแม่แท้ๆพาไปขายร้านนวดบังคับค้ากามที่ญี่ปุ่น ต้องทนทุกข์ทรมานนานกว่า 1เดือน ตัดสินใจไปขอความช่วยเหลือจากเจ้าหน้าที่ตม.ด้วยตัวเอง ทางการญี่ปุ่นประสานหน่วยงานที่เกี่ยวข้องร่วมสอบสวนเด็กก่อนบุกทลายร้านนวดกามนรกกลางกรุงโตเกียว จับกุมผู้ดูแลร้านดำเนินคดีตรวจสอบข้อมูลแม่พาลูกสาวมาญี่ปุ่นไปส่งร้านนวดทันที ก่อนจะทิ้งไปในวันรุ่งชึ้นกลับมาเยี่ยมลูกแค่ครั้งเดี๋ยวแล้วเผ่นหนีออกจากประเทศ

低声(声調)を上手に!

日本人のタイ語学習者はタイ語の5声調のうち、第2番目の声調、すなわち、低声の発音が下手である。1から10までの数字のうち、1,4,6,7,8,10はいずれも低声で発音しなければならない。これは60%に相当する。だが、数字の発音がきわめて下手である。

統計学的には正しくないかもしれないが、上記の数字の比率から推して、タイ語の単語のうち、60%は低声の発音が占めているのではないだろうか? そう思ってもいいくらいだ。以下の低声の単語は日常生活においてよく使われるから、タイ語学習者は気をつけて発音しよう。

เก็บ / เก่ง / เก่า / แก่ / จะ / จด / จัด / จ่าย / เจ็บ / เจ็ด / ดิบ / เด็ก / ตัด / ตอบ / แต่ /ตลาด / เปิด / ปิด / ปวด / ป่วย / เป็ด / แปด / ผัก / ผัด / เผ็ด / ฝาก / ส่ง/ สด / สั่ง/ สับ / สิบ / สี่ / หนึ่ง / หก / ใหญ่ / ใหม่ / หมด / อร่อย / อ่อน / อด / อบ / อาบ / อ่าน /