割稽古(わりげいこ)

茶道に「割稽古」と呼ばれる稽古が有る。初心者の場合、最初から最後まで一気に所作を身に着けることは無理。よって、挨拶の仕方、襖の開け方、袱紗のたたみ方、というふうに、まずは部分的な稽古をするわけだ。

目下、タイ人講師の一人がタイへ帰っておられるので、私が代講している。そこで、いつもとは異なる授業をすることにした。それは生徒達に発音と声調を再確認させること。皆さん、テキストの長い文章を読むのが苦手なようなので、2~3の単語を並べた語句をたくさん発音させ、リズム感を覚えてもらいたいという願いからである。

ひるがえって考えてみるに、これは茶道の割稽古に似ている。部分部分がきれいにできるようになると、次第に全体へと波及し、通してみれば、そこそこ上手になっている。タイ語の勉強も然り。まずは単語をたくさん覚え、語句の発音の響きが良くなれば、文章全体がタイ語のリズムになってくる。