先日、茶道講師が「皆さん、樹木希林が主演した映画『日々是好日』の原作者である森下典子さんのユーチューブを是非、ご覧ください」と言った。茶道の経験が無い樹木希林の演技が堂に入っていたので、私にとってはとても印象に残る映画だった。だが原作者にまではそれほど関心を持たずじまいであった。
30分ばかりのユーチューブで森下典子さん(エッセイスト)が繰り返し述べたことは、「茶道を習い始めてから10年間は、何が何やらよくわからなかったです。10年は序の口。そこからがスタートライン。更に10年が経過しても、次から次へと学びと発見が有ります。稽古事はやめたらおしまい」
彼女の茶道歴は50年に及ぶ。その長い過程の中でいろいろな思いを積み重ねたこと、それこそが稽古だ。やってもやらなくてもいいことを続けること……。これは日々、自分との闘いである。
