年末年始の休みにインド関連の本を読み、一人でふむふむと思った。中でも、『インドとまじわる』(荒松雄著 中公文庫 1992年)が傑作だった。約15年前に一緒にインドへ行った元生徒さんにこの本のことを紹介すると、インドシナ半島最高峰のファンシーパン山に旅行中であった彼はすかさずLINEで返事をよこした。「僕はインドとはとてもまじわれません」
年がら年中、一人旅を実践している音楽家の彼はインドに関しては最初から自信が無かったようだ。私はどうにでもなると思って同行したが、確かにどうにもならなかった。だが、それが強烈な思い出となったというわけである。
旅行中のトラブルを解消するには、しっかりとした声で理路整然と話すことだ。翻訳機能を利用していては足元を見られる。言いたいことを言う。その気概が重要。そのためには自分で自分を訓練する必要が有る。単語を覚えた段階でゆめ安堵してはならない。いざという時に、ぴしゃりと言い切る迫力を密かに蓄えておこう。
